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ものづくり補助金と小規模事業者持続化補助金の併用戦略|ダブル採択で補助額を最大化する方法

ものづくり × 持続化補助金の併用で補助額を最大化 - 補助金ガイド - 補助金さがすAI

ものづくり補助金(補助上限最大2,500万円)と小規模事業者持続化補助金(補助上限最大250万円)は、目的・補助対象経費が異なるため、要件を満たせば同一事業者が両方に採択される「ダブル採択」が可能です。「新製品を開発して設備投資を行う(ものづくり補助金)」×「その新商品の販路開拓を行う(持続化補助金)」という組み合わせは最も合理的な活用パターンです。本記事では2026年6月時点の最新情報をもとに、両補助金の制度概要・申請要件・採択率・スケジュール・注意点を整理し、補助額を最大化するための具体的な戦略を解説します。

2つの補助金を比較する

まず両補助金の基本スペックを一覧で確認します。制度の目的・対象者・補助額・補助率が明確に異なる点が、併用を可能にする根拠です。

項目 ものづくり補助金 小規模事業者持続化補助金
目的 革新的な製品・サービスの開発や生産プロセスの省力化による生産性向上 小規模事業者の販路開拓・生産性向上・持続的発展
管轄 経済産業省・中小機構 経済産業省・全国商工会連合会/全国商工会議所連合会
対象規模 中小企業・小規模事業者(従業員1名以上) 小規模事業者のみ(商業・サービス業5名以下、製造業等20名以下)
補助上限額 750万円〜2,500万円(特例で最大+1,000万円) 50万円(特例で最大250万円)
補助率 中小企業1/2、小規模事業者・再生事業者2/3 2/3(上限額内)
主な補助対象経費 機械装置・システム構築費、技術導入費、試作開発費、専門家経費など 機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会出展費など
採択率(直近) 第22次:約37.5%(582者/1,552者) 第18回:約48%(8,229件/17,318件)
事業実施期間 交付決定日から10か月以内(グローバル枠は12か月) 採択後、交付決定を経て所定期間内

ものづくり補助金は「中小企業・小規模事業者」が対象ですが、小規模事業者持続化補助金は「小規模事業者のみ」が対象です。製造業等で従業員20名以下、商業・サービス業で5名以下の事業者であれば、両補助金の対象者要件を同時に満たします。

ものづくり補助金の詳細(第23次公募)

直近の第23次公募は「製品・サービス高付加価値化枠」と「グローバル枠」の2枠構成で、2026年5月8日に申請受付を終了しました(採択結果は2026年8月上旬頃公表予定)。補助上限額は従業員数によって異なり、小規模事業者は補助率2/3が適用されます。第23次では賃上げが基本要件化され、従業員1人あたり給与支給総額の年平均成長率3.5%以上の増加等が求められるようになりました。

従業員数別の補助上限額

従業員数 補助上限額 補助率
5人以下(小規模事業者) 750万円 2/3
6〜20人 1,000万円 1/2
21〜50人 1,500万円 1/2
51人以上 2,500万円 1/2

第23次公募スケジュール(受付終了)

フェーズ 日程
公募開始(公募要領の告示) 2026年2月6日(金)
電子申請受付開始 2026年4月3日(金)17:00〜
申請締切 2026年5月8日(金)17:00【受付終了】
採択結果公表 2026年8月上旬頃(予定)

第23次以降の公募は、新事業進出補助金と統合した新制度「新事業進出・ものづくり補助金」へ移行する見込みです(詳細は後述)。次回公募の検討にあたっては、公式サイトの最新情報を必ず確認してください。

加点項目の効果

ものづくり補助金公式サイトのデータによると、加点項目の数が採択率に直結しています。加点0個の場合の採択率は34.4%ですが、4個取得できた場合は68.3%まで上昇します。審査は「技術面」「事業化面」「政策面」「加点項目」「減点項目」の5項目で行われます。

口頭審査への対応が必須

補助申請金額が一定以上の事業者には、オンラインでの口頭審査が実施されます。個人事業主本人や法人代表者が1人で臨む必要があり、事業計画について経営者本人が自分の言葉で説明できることが求められます。代理人による対応は認められていません。

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小規模事業者持続化補助金の詳細(2026年度)

2026年度も制度が継続されます。一般型(通常枠)に加え、創業後1年以内を対象とした「創業型」が新設されており、活用できる特例の組み合わせによって補助上限額が大きく変わります。

補助上限額と特例の組み合わせ

類型・特例 補助上限額
通常枠(基本) 50万円
インボイス特例のみ 100万円(+50万円)
賃金引上げ特例のみ 200万円(+150万円)
インボイス+賃金引上げ両方 250万円(+200万円)
創業型(基本) 200万円
創業型+インボイス特例 250万円

第20回公募スケジュール(一般型・通常枠)

第19回公募は2026年4月30日に申請受付を終了し、採択結果は2026年7月頃に発表される予定です。次回となる第20回公募(令和7年度補正予算)は、2026年5月27日に公募要領が公開済みで、以下のスケジュールで実施されます。

フェーズ 日程
公募要領公開 2026年5月27日(水)
申請受付開始 2026年11月5日(木)
事業支援計画書(様式4)発行受付締切 2026年12月4日(金)
申請受付締切 2026年12月15日(火)17:00

採択率は第18回(一般型・通常枠)で約48%(申請17,318件・採択8,229件)と、第17回の51.1%からやや低下しました。創業型も第2回で約38%と一般型より厳しい水準です。審査では、様式2「経営計画書・補助事業計画書」が特に重視され、自社の強み・経営方針・対象市場の特性を具体的に記述することが採択率に直結します。

第20回公募の実務上の変更点

第20回公募では、賃金引上げ特例の要件が「従業員1人あたり給与支給総額を年平均3.0%以上増加」させる方式に変更され、広報費・ウェブサイト関連費にそれぞれ上限30万円(税込)が設けられたとされています。また、採択から交付決定の間に見積書等の提出が求められるため、適正な価格が証明できる見積書を事前に準備しておく必要があります。詳細は必ず最新の公募要領(第7版)でご確認ください。

ダブル採択を実現する併用戦略

両補助金の併用で得られる最大補助額は、小規模事業者(製造業等・従業員5名以下)の場合、ものづくり補助金750万円+持続化補助金250万円=最大1,000万円規模に達します。ただし、「同一経費への二重補助」は認められていないため、目的・経費の明確な区分が不可欠です。

最も効果的な併用パターン

フェーズ 活用する補助金 補助対象経費の例
「作る」フェーズ(開発・設備投資) ものづくり補助金 製造設備費、試作開発費、技術導入費、システム構築費
「売る」フェーズ(販路開拓・マーケティング) 持続化補助金 ECサイト制作費、Web広告費、展示会出展費、チラシ・カタログ制作費

併用が認められる根拠

  • 同一事業者でも、異なる事業についてそれぞれ補助金が採択された場合は別々に利用可能
  • 同じ事業であっても、補助対象の費目が明確に異なる場合は併用可能
  • ものづくり補助金は「設備投資・開発」、持続化補助金は「販路開拓・マーケティング」と目的が根本的に異なる

二重受給・重複申請の禁止事項

複数の補助金に採択された場合でも、同一の経費に対して複数の補助金を受領することは禁止されています。また、同じ目的で支援される国・自治体の補助金同士を重複して受け取ることもできません。複数の補助金を無申告で受領していたことが発覚した場合、交付決定日の遅い方の交付決定が取り消されます。各補助金の事業計画書は「独立した事業」として成立していることが必須です。

申請タイミングの戦略

ものづくり補助金(第23次は2026年5月8日で受付終了、次回は統合後の新制度で2026年8月頃受付開始見込み)と持続化補助金(第20回締切:2026年12月15日)は申請時期が異なります。一般的には次の順序が実務上有効です。

  1. ものづくり補助金で「開発・設備投資」の事業計画を策定し、先行して申請
  2. ものづくり補助金の採択後(または並行して)、持続化補助金で「販路開拓」の経営計画を策定し申請
  3. 各補助金の事業実施期間内に、それぞれの補助事業を独立して遂行・報告

採択率を高めるための申請ポイント

ものづくり補助金:審査通過のための重点事項

  • 加点項目を最大限取得する:加点0個で採択率34.4%、4個取得で68.3%(公式サイトデータ)
  • 大幅な賃上げ特例を活用:条件を満たせば補助上限額が100〜1,000万円上乗せ
  • 最低賃金引上げ特例:補助率が2/3に引き上げられる特例を活用
  • 革新性の明確化:「既存製品の改良」ではなく「革新的な開発」であることを技術面・事業面の両方から論証
  • 従業員1名以上の確認:第21次から実際に給与支給されている従業員が最低1名必要(0名の場合は応募不可)
  • 口頭審査の準備:一定額以上の申請者は経営者本人によるオンライン口頭審査が必須

持続化補助金:審査通過のための重点事項

  • 様式2の質を高める:「経営計画書・補助事業計画書」が審査の中核。自社の強みと市場特性を具体的に記述
  • 経営状況の適切な把握:強み・弱み・機会・脅威を踏まえた経営方針と今後のプランを論理的に展開
  • 政策加点の取得:一般型(通常枠)・創業型に用意されている政策加点を積極的に取得
  • 見積書の事前準備:2026年度は採択後の交付決定前に見積書等の提出が必須
  • 商工会・商工会議所との連携:事業支援計画書(様式4)の作成依頼を早期に行う

2026年度以降の制度変更と対応策

ものづくり補助金の再編(2026年度)

令和7年度補正予算により、ものづくり補助金と中小企業新事業進出補助金を統合した「新事業進出・ものづくり補助金」が創設される予定です。枠構成は「革新的新製品・サービス枠」「新事業進出枠」「グローバル枠」の3枠とされ、グローバル枠の補助上限は統合前の最大3,000万円(特例4,000万円)から最大7,000万円(特例9,000万円)へ大幅に引き上げられる見通しです。第1回公募は公募要領の公開が2026年6月頃、申請受付開始が2026年8月頃と予告されていますが、確定スケジュールは未公表です。

現行制度の公募は第23次で受付終了

現行のものづくり補助金の公募は第23次(2026年5月8日締切)で受付を終了しており、第23次が現行制度として最後の公募になるとの見方が有力です。今後の設備投資・開発計画は、統合後の新制度の公募要領(2026年6月頃公開見込み)を踏まえて準備を進めてください。制度統合後は審査基準・補助対象等が変更される可能性があるため、公式サイトの最新情報を随時確認することが重要です。

関連補助金との組み合わせ

両補助金に加え、以下の制度も目的・経費を区分した上での活用を検討できます。

  • 中小企業省力化投資補助金:人手不足解消のための省力化設備導入を支援。カタログ未登録のオーダーメイド設備・システムに対応する「一般型」は第7回公募が2026年6月5日に開始されており(申請受付は2026年7月上旬〜下旬の予定)、カタログ注文型は2027年3月末頃まで随時受付中です。
  • デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金):2026年度より名称変更。生成AIを活用したシステム等が補助対象として明確化され、ITツール・AI導入による業務自動化・生産性向上をカバーします。ものづくり補助金と対象経費が重複しない範囲で活用を検討できます。

ダブル採択で補助額を最大化するための要点

  • 📌 対象規模の確認:製造業等20名以下・商業等5名以下の事業者であれば両補助金の対象者要件を同時に満たす
  • 📌 経費の区分が併用の鍵:ものづくり補助金=「設備投資・開発費」、持続化補助金=「販路開拓・マーケティング費」と明確に区分することが必須条件
  • 📌 最大補助額(小規模事業者の場合):ものづくり補助金750万円+持続化補助金250万円=合計最大1,000万円規模
  • 📌 採択率の差に注意:ものづくり補助金は約37.5%(第22次・高難度)、持続化補助金は約48%(第18回・比較的通りやすい)
  • 📌 加点項目の取得が採択率を左右:ものづくり補助金は加点4個取得で採択率68.3%(0個の場合34.4%)
  • 📌 2026年度の制度再編に備える:ものづくり補助金は第23次(2026年5月8日締切)で現行公募が終了し、新事業進出補助金と統合した「新事業進出・ものづくり補助金」へ移行見込み(第1回は2026年8月頃受付開始予定)。持続化補助金は第20回(2026年12月15日締切)が次の申請機会
  • 📌 専門家への相談:認定支援機関・商工会・商工会議所との連携が採択率向上に有効。特にものづくり補助金は認定支援機関の確認書が必要

参考情報

本記事は以下の公式情報源および2026年6月13日時点の情報に基づいています。補助金制度は頻繁に改定されるため、申請前には必ず最新の公募要領を確認してください。

※ 本記事の内容に関して不明点がある場合や具体的な申請支援が必要な場合は、認定支援機関・商工会・商工会議所等にご相談ください。 補助金を検索するページでは、最新の公募情報を確認できます。 また、補助金ガイド一覧では関連する補助金の解説記事をまとめています。

この記事を書いた人

松田信介
松田 信介 Shinsuke Matsuda

X-HACK Inc. 代表取締役 / PARKLoT CTO

Microsoft for Startups Founders Hub 採択

X-HACK Inc. 代表取締役。システムコンサルタントとして中小企業の基幹システム構築・業務設計に携わったのち、自ら起業。小規模ビジネスの立ち上げから黒字化までを複数回経験し、採用・資金調達・補助金申請の実務にも精通。「補助金さがすAI」の開発・運営を通じて、経営者が本当に必要とする情報を現場目線で発信しています。

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