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ハローワーク経由の助成金・補助金|求人募集から採用まで完全ガイド

ハローワーク経由の助成金・補助金|求人募集から採用まで完全ガイド - 補助金ガイド - 補助金さがすAI

ハローワークを通じて労働者を雇用した事業主は、要件を満たすことで返済不要の雇用関係助成金を受給できます。厚生労働省が管轄するこれらの助成金は、融資と異なり原則返済不要であり、支給要件を満たせば高い確率で受け取れる制度です。本記事では、主要な助成金の種類・支給額・申請フロー・2025〜2026年度の最新改定情報まで、実務に役立つ情報を整理します。

1. 制度概要|ハローワーク経由助成金とは

ハローワーク経由の雇用関係助成金は、厚生労働省が主導する制度で、ハローワークなどから紹介された労働者を継続雇用することで支給されます。主な目的は、就職が困難な状況にある方の雇用機会拡大と雇用の安定化です。

財源は企業が納付している雇用保険料の一部であり、厚生労働省が管轄する助成金だけで50種類以上が存在します。賃金引き上げ・正社員化・労働環境改善を対象とするものも含まれます。

助成金と補助金の違い

助成金(厚生労働省管轄)は要件を満たせば原則受給できる点が特徴で、補助金(経済産業省等管轄)のような採択・不採択の選別はありません。ただし雇用保険料を納付していることが基本要件となります。

2. 主要な助成金の種類と支給額

ハローワーク経由で活用できる代表的な助成金を支給額とあわせて整理します。

助成金名 主な対象 支給額(上限) 支給期間
トライアル雇用助成金(一般トライアルコース) 就職困難者・長期離職者等 月額4〜8万円/人 最長3か月
特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース) 高年齢者・障害者・母子家庭の母等 60万〜240万円/人 1〜3年(半年ごと申請)
地域雇用開発助成金(地域雇用開発コース) 過疎地・離島等での新規雇用 60万〜最大800万円 1年ごとに最大3回
キャリアアップ助成金(正社員化コース) 非正規雇用労働者の正社員化 中小80万円/大企業60万円(2期分) 12か月(2期)

トライアル雇用助成金の詳細

支給額は支給対象者1人につき月額4万円。母子家庭の母または父子家庭の父の場合は月額5万円。精神障害者を雇用する場合は月額最大8万円(最初の3か月)、その後4万円×3か月となります。

地域雇用開発助成金の要件

助成対象となる設置・整備費用は1点あたり20万円以上、合計300万円以上が必要。計画期間内に常時雇用の被保険者をハローワーク経由で3人(創業の場合は2人)以上雇い入れることが条件です。中小企業は初回支給時に助成額の1/2が上乗せされます。

3. 対象者・対象事業主の要件

対象となる労働者(トライアル雇用助成金の場合)

  • 紹介日の前日から過去2年以内に2回以上離職・転職を繰り返している者
  • 離職期間が1年を超えている者
  • 妊娠・出産・育児を理由に離職し、安定した職業に就いていない期間が1年を超えている者
  • 生活保護受給者、母子家庭の母、日雇労働者など就職に特別な配慮を要する者

2025年4月新設:中高年層安定雇用支援コース

令和7年4月から新設されたコースで、就職氷河期世代を含む35歳〜60歳未満の中高齢者のうち、不安定な雇用状態にある者・就職を目指している無業者・正規雇用経験がなく育児等でブランクがある者を正規雇用することで支援が受けられます。

対象事業主の基本要件

要件項目 内容
紹介経路 ハローワークまたは民間の職業紹介事業者等の紹介による雇用
雇用形態 雇用保険の一般被保険者または高年齢被保険者として採用
継続雇用 65歳以上に達するまで継続して雇用し、雇用期間が2年以上
届出義務 雇用保険の被保険者資格取得届を事業所所在地のハローワークへ提出

雇用保険料の納付が前提条件

助成金の財源は企業が納付する雇用保険料です。雇用保険料を納付していない事業主は受給対象外となります。雇用保険の被保険者資格取得届の提出も必須です。

4. 申請フロー

ハローワーク経由の助成金は、計画届の提出が不要で要件を満たした段階で支給申請する流れの制度が多いです。ただし助成金の種類によってフローが異なります。

トライアル雇用助成金の申請フロー

  1. ハローワークからトライアル雇用対象者の紹介を受ける
  2. 採用後、直ちに「トライアル雇用実施計画書」を作成
  3. トライアル雇用開始から2週間以内に紹介を受けたハローワークへ提出
  4. トライアル雇用期間終了後、「トライアル雇用助成金支給申請書」を提出
  5. 終了翌日から2か月以内が申請期限

特定求職者雇用開発助成金の申請フロー

  1. ハローワーク等から対象者の紹介を受ける
  2. 対象者を継続雇用の労働者として雇い入れる
  3. 第1期支給申請(助成対象期間終了後)
  4. 申請内容の調査・確認(労働局)
  5. 支給・不支給の決定・助成金の支給
  6. 助成期間が1年の場合、第2期の起算日の翌日から2か月間が支給申請期間

地域雇用開発助成金の申請フロー

  1. 事業所設置等の計画を策定し、計画書を提出
  2. 事業所の設置・整備を実施、ハローワーク経由で労働者を雇い入れる
  3. 完了届を提出
  4. 完了届の審査後、設置費用と雇入れ増加人数に応じて助成(1年ごとに最大3回)

主な必要書類

  • 労働条件通知書(雇用契約書)
  • 出勤簿・タイムカード等の勤怠記録
  • 賃金台帳
  • 各助成金の支給申請書(様式は厚生労働省ウェブサイトからダウンロード)
  • ハローワークからの紹介状

ハローワーク経由助成金の申請難易度

ハローワーク経由の助成金は添付書類が比較的少なく、難易度の低い助成金が多いとされています。キャリアアップ助成金など一部の助成金では、実施前に「キャリアアップ計画」の提出が必要です。

5. 受給の確実性

厚生労働省管轄の雇用関係助成金は、補助金と異なり採択・不採択の選別がありません。あらかじめ定められた「雇用」や「環境整備」等の要件をしっかり満たし、必要書類を不備なく提出すれば、高い確率で受給できます。

条件を満たしていれば申請が可能であり、原則受給される設計になっています。ただし要件の充足と書類の正確な準備が不可欠です。

不正受給は厳しく処分される

形式的な雇用や虚偽申請は不正受給と判断され、助成金の返還・処分の対象となります。助成金は実体のある雇用を支援する制度であり、実態に即した契約・勤務実績を伴う正当な申請が必要です。

6. 申請のコツ・よくある失敗

よくある失敗パターン

失敗パターン 対策
採用前の手続き忘れ ハローワークへの事前確認と計画書の早期提出
申請期限の超過 期限管理表の作成・余裕を持った書類準備
申請書の記載ミス 提出前に複数回確認・専門家へのチェック依頼
廃止制度への申請 厚生労働省の公式サイトで最新情報を常に確認
提出方法の誤り 郵送・持参・事前予約の要否を事前に確認

審査に備えた書類整備

支給・不支給の決定のための審査に必要な書類等を整備・保管しておく必要があります。労働局から書類提出を求められた場合は速やかに応じ、実地調査にも対応できる体制を整えておくことが重要です。

制度は毎年見直しがある

助成金制度は労働法改正に連動して毎年見直されます。新設されるコースがある一方、廃止される制度もあります。申請前に必ず厚生労働省の公式サイトで最新要件を確認してください。

7. 2025〜2026年度の最新改定情報

政府は「賃上げを起点とした成長型経済の実現」を掲げ、2029年度までに年1%の実質賃金上昇を定着させることを目標としています。2026年度の助成金は「賃上げ」と「リスキリング」を二本柱として多くの制度で拡充が予定されています。

主な改定一覧(2025〜2026年度)

助成金・コース名 改定内容 施行時期
特定求職者雇用開発助成金
就職氷河期世代安定雇用実現コース
廃止(中高年層安定雇用支援コースへ移行) 令和7年3月31日廃止
特定求職者雇用開発助成金
中高年層安定雇用支援コース
35〜60歳未満の中高齢者の正規雇用を支援する新コース設置 令和7年4月新設
キャリアアップ助成金
非正規雇用労働者情報開示加算
加算額を5万円→20万円(中小企業)へ拡充予定 令和8年度(予定)
短時間労働者労働時間延長支援コース(新設) 「年収の壁」対応。労働時間延長メニューの要件・助成額を拡充 令和7年7月1日新設
65歳超雇用推進支援助成金
高年齢者評価制度等雇用管理改善コース
支給上限額を30万円→60万円へ倍増予定 令和8年度(予定)
65歳超雇用推進支援助成金
高年齢者無期雇用転換コース
50歳以上の有期→無期転換の助成額を30万円→40万円へ引き上げ予定 令和8年度(予定)
両立支援等助成金
育児休業中の代替要員雇用助成
期間要件を半年以上→1年以上に変更、最大受給額を67.5万円→81万円へ引き上げ予定 令和8年度(予定)

成長分野等人材確保・育成コースは令和7年度限りで廃止予定

デジタル・グリーン分野への労働移動促進を目的として創設された「成長分野等人材確保・育成コース」は、実績が低調であることから令和7年度限りで廃止される予定です。現在申請を検討している場合は早めの確認が必要です。

8. 関連補助金・支援制度

ハローワーク経由の雇用助成金と併せて活用できる関連制度を紹介します。

キャリアアップ助成金(正社員化コース)

有期雇用労働者・短時間労働者・派遣労働者などの非正規雇用労働者を正社員化した事業主に対して助成されます。実施前に「キャリアアップ計画」を労働局に提出する必要があります。2026年度の「非正規雇用労働者情報開示加算」の拡充により、中小企業は活用次第で最大115万円超の受給も見込まれます。

人材開発支援助成金

新規事業の立ち上げ等の事業展開に伴い、新たな分野で必要となる知識・技能を習得させるための訓練を実施する事業主を支援します。雇用助成金と組み合わせることで、採用コストと育成コストの両方をカバーできます。

障害者関連助成金

障害者の障害特性による就労上の課題を克服するための作業施設等を設置・整備する場合や、障害者の福祉増進のための福祉施設等を設置・整備する場合に受給できます。独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)が窓口となっています。

これらの制度と組み合わせることで、採用コストの削減から人材育成まで一貫した支援が受けられます。 補助金・助成金を検索する

まとめ

  • ハローワーク経由の雇用関係助成金は厚生労働省管轄で返済不要。財源は雇用保険料のため、雇用保険料の納付が基本要件。
  • 主要な助成金は「トライアル雇用助成金(月額4〜8万円×最長3か月)」「特定求職者雇用開発助成金(1人あたり60〜240万円)」「地域雇用開発助成金(最大800万円)」など。
  • 補助金と異なり採択・不採択の選別なし。要件を満たし必要書類を不備なく提出すれば高い確率で受給可能。
  • 申請期限の管理が重要。トライアル雇用は採用後2週間以内に計画書提出、終了後2か月以内に支給申請。
  • 2025〜2026年度は中高年層安定雇用支援コースの新設、キャリアアップ助成金の加算拡充、65歳超雇用推進助成金の上限倍増など大きな改定がある。
  • 制度は毎年見直されるため、厚生労働省公式サイトで最新情報を確認し、申請書は余裕を持って準備する。
  • 申請に不安がある場合は、最寄りのハローワーク・労働局・社会保険労務士への相談が確実な受給への近道。

参考情報

本記事は以下の公式情報源をもとに作成しています。

※ 助成金制度は毎年見直されます。申請前に必ず最新の公式情報をご確認ください。

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