メインコンテンツへスキップ

月次支援金・事業復活支援金など過去給付金の再申請|返納対象者の対策と追加支給制度ガイド

月次支援金・事業復活支援金の再申請と返納対策 - 補助金ガイド - 補助金さがすAI

月次支援金(2021年4〜10月分)および事業復活支援金(2021年11月〜2022年3月対象)はいずれも申請・給付が終了しています。しかし、給付要件を満たさずに誤って受給してしまった方、不備により一部月分が不給付となった方、さらには自主返還を検討している方は、今なお手続きが必要です。本記事では、両給付金の制度内容を整理したうえで、返納対象者が取るべき具体的な対策と、2025〜2026年度に活用できる後継の補助金制度を体系的に解説します。

制度の概要と現在の状況

月次支援金と事業復活支援金は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小法人・個人事業者を支援するために創設された給付型の支援制度です。いずれも経済産業省・中小企業庁が所管しており、2023年3月1日をもってマイページの運営が終了しています。新規申請の受付はできませんが、自主返還手続きは現在も受け付けられています。

項目 月次支援金 事業復活支援金
対象期間 2021年4月〜10月 2021年11月〜2022年3月
申請受付期間 2021年6月16日〜2022年1月7日 2022年1月31日〜6月17日
給付上限額(中小法人) 20万円/月 最大250万円(全期間合計)
給付上限額(個人事業者) 10万円/月 最大50万円(全期間合計)
売上減少要件 同月比50%以上減少 50%以上または30%以上50%未満減少
マイページ運営終了 2023年3月1日 2023年3月1日
給付実績(月次支援金) 約249万件の申請に対し約234万件・約3,047億円を給付(採択率約93.9%)

給付対象の要件と対象外となるケース

両給付金には明確な対象要件が設けられており、要件を満たさない受給は返納義務が生じます。対象要件と対象外となる代表的なケースを以下に整理します。

月次支援金の主な対象要件

  • 緊急事態措置・まん延防止等重点措置による飲食店の休業・時短営業、外出自粛等の影響を受けていること
  • 2021年の月間売上が2019年または2020年の同月比で50%以上減少していること
  • 業種・地域は問わないが、中小法人または個人事業者であること

給付対象外となる主なケース

  • 公共法人、風営法上の性風俗関連特殊営業として届出義務のある者
  • 政治団体、宗教法人
  • 地方公共団体の協力金(休業・時短営業要請)の支給対象となっている事業者(大規模施設内テナントを含む)
  • 対象月に実際の影響を受けて売上が50%以上減少していない事業者

連鎖返還リスクに注意

月次支援金では、いずれか1つの申請月が不給付となった場合、すでに給付済みのすべての月次支援金および一時支援金についても受給資格を失い、返還義務が生じます。たとえば、一時支援金30万円と4月分10万円を受給済みで5月分が不備により不給付となった場合、計40万円の返還義務が発生します。
AI家庭教師

AI家庭教師

1対1で考える力を伸ばす

詳しく見る →

返納対象者が取るべき対策|自主返還の手続き

給付要件を満たさないにも関わらず誤って受給した場合、または不正受給に該当することが判明した場合は、速やかに自主返還手続きを行うことが最も有効な対策です。中小企業庁による調査開始前に自主的な返還の申出を行い、返還を完了した方には、原則として加算金・延滞金が課されません。

自主返還の流れ

  1. 返還が必要かどうかの確認:受給した給付金の要件を再確認し、自身が対象外に該当するかを判断する
  2. 返還相談窓口へ連絡:給付金返還事務局コールセンター(受付時間:月〜金 9:00〜17:00、土日祝・年末年始除く)に連絡し、手続き方法を確認する
  3. 返還手続きの実施:持続化給付金・家賃支援給付金と、一時支援金・月次支援金・事業復活支援金では返還方法が異なるため、事務局の案内に従って対応する

自主返還を怠った場合のペナルティ

中小企業庁による調査開始後に不正受給が発覚した場合、給付金全額に加え、不正受給日の翌日から返還日まで年3%の延滞金が加算されます。さらに、これらの合計額の2割に相当する加算金も請求されます。また、申請者の屋号・雅号・氏名等が経済産業省のホームページで公表されます。
返還区分 自主返還(調査前) 調査後発覚
給付金本体 全額返還 全額返還
延滞金(年3%) 原則免除 課される
加算金(合計額の20%) 原則免除 課される
氏名等の公表 なし 経産省HPに公表

申請時の不備と事前確認における注意点

月次支援金・事業復活支援金の申請では、登録確認機関による事前確認が必須でした。事前確認で見落とされやすい重要な注意点を以下に整理します。

事前確認で必要な書類

申請サイトへのアップロードは対象月の売上台帳のみですが、事前確認の段階では「2019年1月以降の取引の記録のある通帳」「2019年1月以降の売上台帳」「請求書・領収書」の確認が登録確認機関に義務付けられています。これらの書類がない場合、申請用サイトで必須書類をアップロードしても申請は完了しません。

宣誓・同意書に関する注意

宣誓・同意書の代表者氏名欄は自書が義務付けられており、他者による代筆は認められていません。この要件を満たさない申請は不備扱いとなり、不給付または後日の返納義務につながります。

事業復活支援金における事前確認の特例

過去に一時支援金または月次支援金を受給している場合、事業復活支援金の申請では原則として改めて事前確認を受ける必要がなく、マイページから直接申請を開始することができました。ただし、この特例を適用した場合も、受給要件を満たしていることが前提であり、要件を満たさない受給は返納対象となります。

2025〜2026年度の後継補助金制度

月次支援金・事業復活支援金のような「給付型・バラマキ型」の支援制度は終了し、2026年度以降は「賃上げを行う企業」や「規模拡大・スケールアップに挑む企業」を対象とした投資支援型の補助金が中心となっています。現在活用できる主要な制度を整理します。

補助金名 補助上限額 主な対象・目的
新事業進出・ものづくり補助金(統合版) グローバル枠:最大9,000万円 革新的製品・サービス開発、新事業進出、海外展開。賃上げにつながる取組を支援
デジタル化・AI導入補助金 制度内容により異なる 業務効率化・DX向けITツール(ソフトウェア・サービス等)の導入支援。2026年3月30日より申請受付開始
中小企業成長加速化補助金 最大5億円 大規模成長投資・海外展開による中長期的事業拡大と持続的賃上げを目指す中小企業
事業承継・M&A補助金 制度内容により異なる 事業承継やM&Aを行う中小企業・小規模事業者の経営資源引継ぎ・事業再編費用を補助
小規模事業者持続化補助金 通常枠:最大50万円
特例適用:最大250万円
販路開拓・業務効率化など持続的経営支援。補助率2/3(特例3/4)

事業再構築補助金は廃止済み

事業再構築補助金は2025年3月26日締め切りの第13回公募をもって廃止されており、新規申請はできません。後継制度として「中小企業新事業進出補助金」が設けられています。現在申請を検討している場合は後継制度を確認してください。

最新の補助金情報は 補助金検索ページ からも確認できます。

相談窓口・問い合わせ先

返納手続きや受給要件の確認、後継補助金の活用については、以下の窓口に相談してください。

窓口 対応内容 受付時間・連絡先
給付金返還事務局コールセンター 各種給付金の返還相談・手続き受付 月〜金 9:00〜17:00(土日祝・年末年始除く)
事業復活支援金コールセンター 事業復活支援金に関する返還相談 0120-002-678(令和5年4月1日以降)
中小企業庁 よろず支援拠点 後継補助金の活用相談・経営支援 全国の中小企業向け支援機関(各都道府県に設置)

まとめ

  • 月次支援金(2021年4〜10月分)・事業復活支援金(2021年11月〜2022年3月対象)はともに申請・給付が終了しており、2023年3月1日にマイページ運営も終了している。
  • 月次支援金の採択率は約93.9%(約234万件・約3,047億円給付)と高水準だったが、要件を満たさない受給は返納義務が生じる。
  • いずれか1つの月分が不給付となった場合、すでに給付済みのすべての月次支援金と一時支援金の返還義務が連鎖して発生するため注意が必要。
  • 自主返還は現在も受け付けられており、中小企業庁の調査開始前に自主的な申出・返還を完了した場合、原則として加算金(合計額の20%)・延滞金(年3%)は課されない。
  • 調査後に不正受給が発覚した場合、給付金全額+延滞金+加算金の請求に加え、氏名等が経済産業省ホームページで公表される。
  • 2026年度以降はバラマキ型給付金は姿を消し、賃上げ・スケールアップ・DX投資を支援する補助金(ものづくり補助金統合版・デジタル化AI導入補助金・中小企業成長加速化補助金等)が中心となっている。
  • 事業再構築補助金は2025年3月に廃止済みで、後継として中小企業新事業進出補助金が設けられている。

参考情報

この記事を書いた人

松田信介
松田 信介 Shinsuke Matsuda

X-HACK Inc. 代表取締役 / PARKLoT CTO

Microsoft for Startups Founders Hub 採択

X-HACK Inc. 代表取締役。システムコンサルタントとして中小企業の基幹システム構築・業務設計に携わったのち、自ら起業。小規模ビジネスの立ち上げから黒字化までを複数回経験し、採用・資金調達・補助金申請の実務にも精通。「補助金さがすAI」の開発・運営を通じて、経営者が本当に必要とする情報を現場目線で発信しています。

2025〜2026年度に活用できる補助金を今すぐ探す

補助金を検索する

無料会員登録でAI検索が使えます

無料会員登録

この記事をシェア

X(旧Twitter) LINE Facebook