地域・業態の特徴
香川県は人口約95万人のコンパクトな県ながら、高松市を中心に鍼灸院の競合が集中しており、一般的な症状対応の院は飽和傾向にある。一方で坂出市や丸亀市など県西部には競合が薄く、スポーツ施設周辺への出店余地がまだ残っている。県内の鍼灸師免許保有者数は増加傾向だが、スポーツ特化を明確に打ち出す院はごく少数にとどまる。
香川県内にはアレイからすこじまや丸亀競艇場といったプロスポーツ施設のほか、香川県立丸亀競技場や各市町の陸上競技場など公式スポーツ施設が点在しており、練習拠点の近隣への出店が集客動線として機能しやすい。また四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズをはじめとする地域密着型チームへのトレーナー帯同実績を積むことで、口コミ経由のアスリート紹介が連鎖しやすい土壌がある。高松市木太町や丸亀市土器町など総合グラウンド隣接エリアは坪単価8,000円前後の物件が出やすく、15坪・家賃12万円での開業コストを現実的に抑えられる。
経営のヒント
- 香川県体育協会や各競技団体の登録チームにアプローチし、シーズン開幕前の3〜4月に体験施術会を実施することで、一気に10名以上のコア顧客を獲得できる可能性がある
- 高松市国分寺町や坂出市川津町など高校運動部の強豪校が集まるエリアに近い物件を選ぶと、顧問教員経由で部員全員を定期利用につなげる法人契約交渉がしやすい
- スポーツ施設の指定管理者やフィットネスジムとの業務提携契約を結び、施設内掲示やスタッフ紹介制度を活用することで広告費ゼロでの新規獲得ルートを確立できる
確認したいリスク
- 香川県内のアスリート人口は絶対数が少ないため、一般患者を完全に排除すると施術枠が埋まらない月が発生しやすく、月商77万円の維持に季節変動リスクが伴う
- 県外の強豪大学や実業団チームへのスカウト就職でアスリート顧客が一気に流出するケースが多く、特定選手への依存度が高い状態では売上が急落する局面がある
- 丸亀市や観音寺市など西讃エリアは車社会前提のためアクセス集客には有利な反面、駐車場付き物件の確保が必須となり坪単価に駐車場費用を加算すると初期コストが想定より膨らむリスクがある
香川県でスポーツ特化鍼灸院を開業するために必要な資格・届出・設備の全知識
鍼灸院の開業には国家資格である「はり師」「きゅう師」の両免許が必須で、香川県への施術所開設届は開業日から10日以内に香川県健康福祉部または各保健所(高松・中讃・西讃・東讃保健所)へ提出する。スポーツ特化院では一般施術に加えてテーピングや運動指導を行う場合が多いが、医業類似行為の範囲を超えないよう注意が必要で、リハビリ的指導を前面に出す際は柔道整復師や理学療法士との明確な業務区分を設けておく必要がある。設備面では施術室の床面積が1人につき3.3㎡以上確保されている必要があり、15坪・5ベッド構成は法定基準をクリアできる。スポーツ選手向けの高精度な施術を訴求するならパルス鍼治療器や超音波治療器の導入も検討に値するが、これらは鍼灸の保険外施術として扱われるため自費診療の料金設定と説明義務の整備がセットで求められる。
香川県でスポーツ鍼灸院を開業する際、施術所開設届はどこに提出すればよいですか?
高松市内であれば高松市保健所、それ以外は中讃・西讃・東讃の各保健所が窓口で、開業日から10日以内の届出が法律で定められています。
アスリート向け鍼灸院で自費単価を高く設定する場合、保険診療との併用はできますか?
鍼灸の健康保険適用は医師の同意書が必要な限定的な疾患のみで、スポーツ障害の多くは自費扱いとなるため、自費専門で高単価設定に集中する院が香川県でも増えています。
香川県内でスポーツ鍼灸院の開業に向いているエリアや物件の特徴はありますか?
丸亀市土器町や高松市木太町など総合運動公園や競技場に隣接し、駐車場が3台以上確保できる1階路面物件が集客と法的基準の両面で開業に適しています。