地域・業態の特徴
滋賀県は琵琶湖を中心にトライアスロンやボート競技が盛んで、びわこ成蹊スポーツ大学や立命館大学びわこ・くさつキャンパス周辺にはアスリート人口が集中している。草津市・大津市・彦根市を中心にスポーツ人口は増加傾向にあるが、スポーツ特化型の鍼灸院はまだ少なく、競合が少ない市場が残っている。滋賀県内には滋賀レイクスや滋賀ユナイテッドFCなどのプロチームも存在し、地元スポーツコミュニティとの接点を持ちやすい環境が整っている。
草津市の立命館大学BKCキャンパス周辺や、大津市の皇子山陸上競技場・皇子山総合運動公園の近隣は、学生アスリートから一般競技者まで通年で施術ニーズが見込める好立地候補となる。彦根市では彦根城マラソンなど地域スポーツイベントが集客機会となり、大会前後の集中施術プランで単価アップが狙いやすい。滋賀県は京都・大阪へのアクセスも良く、関西圏のスポーツクラブとの提携も視野に入れると患者獲得経路を広げられる。
経営のヒント
- 立命館大学BKCや滋賀医科大学周辺の運動部顧問・トレーナーへの直接営業を早期に行い、チーム契約を取ることで安定した月次収益の柱を作る
- 琵琶湖岸で開催されるびわ湖マラソン・トライアスロン大会の協賛や救護スタッフとして参加し、競技者コミュニティへの認知を一気に獲得する
- 草津駅・南草津駅周辺はタワーマンション増加で競技志向の共働き世帯が多く、平日夜・土日の施術枠を厚くすることで高単価層の予約を埋めやすい
確認したいリスク
- びわこ成蹊スポーツ大学や各運動部との連携が取れない場合、学生アスリートは低予算志向が強く単価を維持しにくい局面が生じる
- 滋賀県内はスポーツ施設が湖岸や郊外に分散しているため、駅近でない立地を選ぶと車移動前提となり駐車場確保コストが家賃とは別に発生する
- 冬季は琵琶湖沿いのアウトドアスポーツ人口が激減するため、シーズンオフ期の売上が月商77万円を大きく下回るリスクがあり、インドアスポーツ施設との提携で補完策を用意しておく必要がある
スポーツ特化鍼灸院を滋賀県で開業するために知っておくべき資格・届出・設備の実務知識
鍼灸院の開業には国家資格「はり師」「きゅう師」の両免許が必須で、取得後に施術所の開設届を管轄の滋賀県健康医療福祉部または各市保健所へ提出する。届出は開設後10日以内に行う義務があり、施術室の専用面積6.6㎡以上・待合室面積3.3㎡以上・消毒設備の設置が建築基準として求められる。スポーツ特化では電気鍼や超音波治療器を導入するケースが多いが、これらは医師法・薬機法上の位置づけを確認し、鍼灸師が使用可能な機器かどうかを事前に精査する必要がある。ベッド5台の15坪レイアウトでは、カーテンによる間仕切りで各ベッドのプライバシーを確保しつつ、テーピングや動作確認ができる可動スペースをベッド間に設けることがスポーツ施術の現場では実用上のポイントとなる。
滋賀県でスポーツ鍼灸院を開業する際、保健所への届出はどこに出せばいいですか?
施術所の所在地を管轄する市町の保健所または滋賀県湖南健康福祉事務所など各健康福祉事務所に開設届を提出する。草津市・大津市はそれぞれ市保健センターが窓口となる。
アスリート向けに超音波治療器や電気鍼を導入したいが、鍼灸師が使っても問題ないですか?
電気鍼は鍼灸師の業務範囲内とされるが、超音波治療器は医師法上グレーゾーンのため、導入前に滋賀県の担当窓口へ個別確認し、使用範囲を明確にしておくことが必要。
立命館大学BKCの運動部や地域スポーツチームと業務提携契約を結ぶことはできますか?
法的に禁止はされておらず、施術費用の団体割引や定期訪問契約として締結している院は全国にある。ただし医療広告ガイドラインに沿った表現で契約内容を対外告知する必要がある。