地域・業態の特徴
岡山県は岡山市・倉敷市を中心に人口が集中しており、表町商店街や岡山駅前エリアでは若年男性の美容意識が高まっている。一方で県内全体では依然として従来型の理容室が多く、おしゃれ系バーバーショップの競合は都市部に限られているため、差別化余地は大きい。倉敷美観地区周辺など観光客が流れるエリアでは一見客の取り込みも期待できる。
岡山駅西口周辺や北長瀬エリアは再開発が進み、30〜40代の男性会社員や移住者が増加しているため、高単価バーバーの潜在需要がある。岡山理科大学・就実大学など大学が複数立地し学生層も厚いが、客単価アップを狙うなら北区奉還町・中区門田屋敷などのリノベエリアで働く層へのアプローチが有効だ。ヘッドスパなどの付加メニューはリピート率に直結するため、初回から体験させる動線を店舗設計に組み込む必要がある。
経営のヒント
- 岡山駅前・表町エリアではランチ需要と重なる12〜14時の予約枠をオンライン限定で割引なしの正規料金で埋めることがブランド維持と稼働率向上の両立につながる
- ヘッドスパを導入する際は岡山県理容生活衛生同業組合が提供する技術講習会を活用すると、資格取得コストを抑えながら客単価向上メニューを早期に整備できる
- 倉敷市や総社市のベッドタウン在住の車移動メインの顧客には駐車場2〜3台分の確保が来店障壁を下げる最短ルートで、坪単価を抑えた幹線沿い路面店を選ぶ選択肢もある
確認したいリスク
- 15坪・家賃15万円・月商63万円のシナリオでは税引後手取りが1万円にとどまるため、ヘッドスパや整顔などの付加メニュー比率を売上の30%以上にしないと生活費さえ確保できない水準で運営リスクが極めて高い
- 岡山市中心部の商業地域は近年テナント賃料が上昇傾向にあり、表町や駅前の空き物件は坪1万円を超えるケースも多く、初期費用の内装工事費(バーバーチェア・シャンプー台の配管工事込みで150〜200万円超)と合わせると資金ショートリスクが高まる
- 岡山県内でもSNS映えを意識したバーバーショップの新規参入が2020年代以降に増加しており、岡山駅西側や北区田町エリアでは同業態の競合が出現しているため、Googleマップ・InstagramのSEO対策を開業前から仕込まないと埋もれる可能性がある
バーバーショップ開業に必要な資格・届出・設備を正しく理解する
バーバーショップは理容所として開業するため、施術者全員が「理容師免許」を取得していることが法律上の前提となる。開業前には店舗所在地を管轄する岡山県の保健所(岡山市内は岡山市保健所)へ「理容所開設届」を提出し、構造設備基準の確認検査を受ける必要がある。主な設備基準は①作業室の床面積が9.9㎡以上②待合室との区画④シャンプー台の給排水設備④消毒器の設置などで、バーバーチェアの背面にシェービング用の洗面設備を設ける場合も給排水の配管が保健所の審査対象となる。ヘッドスパを温熱機器で提供する場合は電気設備容量の確認も設計段階で必須だ。
岡山でバーバーショップを開業するのに理容師免許は必須ですか?
はい、必須です。カット・シェービングを提供する理容所では、施術者全員が理容師免許を持ち、管理理容師(3年以上の実務経験者)を1名以上置く義務があります。
岡山市内でバーバーショップを開業する場合、どこに届け出ますか?
岡山市内は岡山市保健所(北区鹿田町)への「理容所開設届」提出と現地検査が必要です。倉敷市は倉敷市保健所、それ以外は岡山県の各保健所が窓口となります。
15坪のバーバーショップで月商63万円は現実的な数字ですか?
6席フル稼働なら理論値として届く数字ですが、稼働率60〜70%が現実的な想定で、ヘッドスパ等の付加メニューで客単価を8,000〜10,000円以上に引き上げないと経営が成立しにくい水準です。