地域・業態の特徴
香川県は高松市に人口が集中しており、JR高松駅周辺や片原町・瓦町エリアに商業集積がある。県全体の美容室数は人口比で全国平均並みだが、高松市中心部では競合が密集しており差別化が鍵となる。一方、坂出・丸亀・善通寺といった西部圏は駅前でも空き物件が多く、低コストでの出店チャンスが残っている。
高松駅や瓦町駅周辺は通勤・通学客の流動が多く、10分カットの回転モデルと相性が良い立地だが、坪単価8000円の物件では15坪で月12万円の家賃が発生するため、セット面12面をフル稼働に近い状態へ持ち込む集客導線の設計が先決となる。丸亀駅前や坂出駅周辺では同坪単価以下の物件も狙えるため、賃料を抑えながら地域内シェアを取る戦略も現実的な選択肢になる。
経営のヒント
- 高松市の片原町商店街や中央通り沿いは昼間人口が多く、サラリーマン・学生の隙間時間需要を狙いやすいため、開店時間を7時台に前倒しして通勤前需要を取り込む設計が収益安定に直結する
- 坂出駅・丸亀駅の駅前ロータリー近辺は賃料が高松中心部より15〜20%低い物件が出やすく、同じ月商53万円でも家賃比率を下げられるため手取り改善の余地が大きい
- 高松市内の法人・事業所が集まる南新町・磨屋町エリアでは昼休みの12〜13時台に需要が集中するため、この時間帯だけスタッフを1名追加配置してピーク対応できる運営体制を組むと回転数が跳ね上がる
確認したいリスク
- 高松市中心部の家賃相場は商業地で坪8000円前後が基準だが、瓦町駅直結型物件や1階路面は坪1万円超も珍しくなく、12万円の家賃前提が崩れると普通シナリオの手取り5万円がすぐ赤字に転落する
- 10分カット業態は単価が低いため客単価アップ施策(シャンプー・眉カット追加)が取りにくく、香川県内でQBハウスなどの全国チェーンが高松駅構内・イオンモール高松に出店しているため価格競争に巻き込まれるリスクが高い
- 香川県は人口減少と高齢化が進む県であり、特に三豊・観音寺エリアでは商圏人口自体が縮小傾向にあるため、10分カットの高回転モデルが成立するだけの絶対客数を確保できる立地かを商圏人口5万人以上を目安に事前検証する必要がある
カット専門店(10分カット)を香川県で開業するために必要な資格・届出・設備の基礎知識
カット専門店であっても美容師法上の「美容所」に該当するため、国家資格である美容師免許を持つ者が施術を行い、開設前に香川県の各保健所(高松市内は高松市保健所)へ美容所開設届を提出する必要がある。届出には構造設備の図面・照明・換気・消毒設備の仕様書類が求められ、作業椅子1台につき床面積2.7㎡以上・天井高2.1m以上の基準を満たさなければ確認検査を通過できない。15坪・12セット面の構成では1面あたり約3.7㎡となり基準はクリアできるが、洗髪設備(シャンプー台)の有無はカット専門でも設置が求められる自治体と不要な自治体で扱いが分かれるため、高松市保健所へ事前相談を行い設計に反映させることが開業遅延を防ぐ最短ルートとなる。
香川県でカット専門店を開業するとき美容師免許がない人でも経営だけならできますか?
開設者(経営者)に免許は不要だが、実際に施術するスタッフ全員が美容師免許を保持している必要がある。無資格者が施術すると美容師法違反となる。
高松市でカット専門店の開設届はどこに出しますか?手数料はかかりますか?
高松市内は高松市保健所(環境局)へ提出する。手数料は香川県条例基準で16,000円前後が目安だが変更される場合があるため事前に保健所へ確認を。
10分カットの店でもシャンプー台の設置は義務ですか?
香川県の基準ではカットのみ提供する場合でも洗髪設備の設置が原則求められる。カット専門で省略できるかは保健所との事前協議で確認する必要がある。