コラム ·
すき家|業界トップに駆け上がった牛丼チェーンが「ワンオペ」で約250店一時休業に追い込まれるまで
すき家を運営する株式会社ゼンショーホールディングスは、創業者・小川賢太郎が1982年に立ち上げた一介の弁当屋から、わずか四半世紀で外食業界のトップ集団へと駆け上がった。1990年代後半から牛丼チェーン「すき家」を急拡大し、2008年には店舗数で老舗の吉野家を抜いて業界1位に立つ。しかしその急成長を支
12件の記事
コラム ·
すき家を運営する株式会社ゼンショーホールディングスは、創業者・小川賢太郎が1982年に立ち上げた一介の弁当屋から、わずか四半世紀で外食業界のトップ集団へと駆け上がった。1990年代後半から牛丼チェーン「すき家」を急拡大し、2008年には店舗数で老舗の吉野家を抜いて業界1位に立つ。しかしその急成長を支
コラム ·
タカタという企業名を、自動車業界の外の人が記憶することは多くなかった。BtoB専業の自動車部品メーカーであり、最終消費者と接点を持つブランドではなかったからだ。しかし、彼らが作っていた製品は、世界中の運転者と同乗者の命を直接守る——シートベルトとエアバッグだった。シートベルトで世界シェア約20%、エ
コラム ·
「指先からわずか1滴の血液を採取するだけで、250項目以上の検査を低価格・短時間で実施できる」——その革新的なビジョンを掲げ、19歳のスタンフォード大学中退者が立ち上げたバイオベンチャー「セラノス(Theranos)」は、2014年に評価額90億ドル(約1兆円)に達したシリコンバレー最大級のユニコー
コラム ·
「Thomas Cook」——この名前は、英国だけでなく世界の旅行業界の代名詞だった。1841年、英国レスターで一人の宣教師が始めた団体旅行の企画は、やがてパッケージツアーという旅行の概念そのものを発明し、178年にわたって世界中の旅人を運び続けた。最盛期には英国内だけで2,500店舗、年間1,90
コラム ·
「煮る牛丼」が当たり前だった日本の外食市場に、「焼く」という新しい体験を持ち込んだチェーンがあった。2011年6月、新宿東口に1号店を構えた「東京チカラめし」だ。香ばしく焼き上げた牛肉と独自のタレが「肉を食べている実感」を強烈に訴え、開業直後から長蛇の列を生んだ。運営する株式会社三光マーケティングフ
コラム ·
「I don't want to grow up, I'm a Toys "R" Us kid」——あのキリン「ジェフリー」のCMソングを覚えている人は少なくないだろう。米トイザらス(Toys "R" Us)は1948年、Charles Lazarus がワシントンDCで創業し、80〜90年代には世
コラム ·
2015年9月18日、米国環境保護庁(EPA)が一通の通告書を公表した。フォルクスワーゲン(VW)製のディーゼル車に、排ガス試験のときだけ浄化装置をフル稼働させ、通常走行では機能を抑える「ディフィートデバイス(無効化装置)」が仕込まれている——。対象車両は世界で約1,100万台に及び、VWは即座に不
コラム ·
「夢に日付を。」——創業者・渡邉美樹のこの言葉は、起業家のバイブルとして広く知られている。1984年に渡邉が創業し、1986年に「居食屋 和民」1号店を東京・笹塚にオープンしたワタミは、2000年代半ばには国内外で660店超を展開する居酒屋業界トップクラスのチェーンに駆け上がった。介護・宅食・農業へ
コラム ·
ドイツ・ミュンヘン郊外のアシュハイムに本社を置くワイヤーカード(Wirecard AG)は、欧州を代表する決済テクノロジー企業として2010年代を駆け抜けた。2018年9月にはドイツ株価指数DAX30の構成銘柄に採用され、時価総額で名門コメルツ銀行を抜き去る快挙を達成。「ドイツのフィンテック国家戦略
コラム ·
1990年代後半、米国のインターネット普及と通信自由化の波に乗り、ワールドコム(WorldCom)は世界第二の長距離通信キャリアまで駆け上がった。CEOバーナード・エバースは「次世代のAT&T」と称され、株価は10年で30倍超に高騰。1998年には旧MCIを約370億ドルで買収し、年間売上は390億
コラム ·
2000年1月10日、ウォール街は驚愕に包まれた。インターネット接続サービスの王者AOL(America Online)が、メディア帝国タイムワーナーを1,640億ドル(当時の為替で約17兆円)で買収すると発表したのだ。AOLの時価総額1,640億ドルに対し、タイムワーナーの時価総額は約830億ドル
コラム ·
2018年10月29日、ライオン航空610便。2019年3月10日、エチオピア航空302便。半年も経たないうちに、ボーイング737MAX 8型機が立て続けに墜落し、合わせて346名の命が失われた。事故原因は、新型エンジン搭載に伴って後付けされた失速防止装置「MCAS」の設計欠陥と、それをパイロットや