インボイス対応で使える補助金は?IT導入補助金・持続化補助金を比較【2026年版】
この記事のポイント
インボイス対応でまず検討すべき3制度
会計ソフト・レジ・受発注システムの導入費用を補助。小規模事業者はソフトウェア補助率3/4
免税→課税転換で上限+50万円。販路開拓やインボイス対応の事務負担軽減に
受発注管理システムの大規模刷新など、大型投資を伴う場合に(上限750万〜1,250万円)
出典: 各補助金公募要領|最終確認: 2026年4月
どの事業者にどの制度が向くか?
インボイス対応の状況と導入したいものに応じて、最適な補助金が変わります。
| やりたいこと | おすすめ制度 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|---|
| クラウド会計ソフトの導入 | IT導入補助金 | 3/4〜2/3 | 350万円 |
| インボイス対応レジの購入 | IT導入補助金 | 1/2 | 20万円 |
| 免税→課税転換 + 販路開拓 | 持続化補助金 | 2/3 | 100万円 |
| 受発注システムの大規模刷新 | ものづくり補助金 | 1/2〜2/3 | 1,250万円 |
| PC・タブレットの購入 | IT導入補助金 | 1/2 | 10万円 |
出典: 各補助金公募要領より作成|最終確認: 2026年4月
IT導入補助金(インボイス枠)の詳細
IT導入補助金の「インボイス枠(インボイス対応類型)」は、会計・受発注・決済・ECソフトの導入費用を補助します。
| 対象 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| ソフトウェア(50万円以下) | 3/4(小規模)、2/3 | 50万円 |
| ソフトウェア(50万円超) | 2/3 | 350万円 |
| PC・タブレット等 | 1/2 | 10万円 |
| レジ・券売機 | 1/2 | 20万円 |
出典: IT導入補助金公式サイト公募要領|最終確認: 2026年4月
対象ツールの具体例
- クラウド会計ソフト(freee、マネーフォワード、弥生会計等)
- 受発注管理システム
- インボイス対応POSレジ
- 電子帳簿保存法対応ソフト
小規模事業者持続化補助金(インボイス特例)の詳細
小規模事業者持続化補助金には、免税事業者が新たに課税事業者に転換した場合に補助上限額が+50万円上乗せされる「インボイス特例」があります。
| 枠 | 通常上限 | インボイス特例適用時 |
|---|---|---|
| 通常枠 | 50万円 | 100万円(+50万円) |
| 賃金引上げ枠等 | 200万円 | 250万円(+50万円) |
出典: 小規模事業者持続化補助金 公募要領|補助率: 2/3
特例の対象: 2021年9月30日〜2023年9月30日の属する課税期間に免税事業者であり、その後に適格請求書発行事業者として登録した事業者。
補助対象になりやすい費用・なりにくい費用
対象になりやすい
- クラウド会計ソフトのライセンス
- インボイス対応POSレジ
- 受発注管理システム
- 電子帳簿保存法対応ソフト
- レジ・券売機のハードウェア
対象になりにくい
- 税理士への顧問料
- インボイス登録申請の手数料
- 消費税の納税額そのもの
- 汎用PC(IT導入補助金以外)
- すでに購入済みの製品
インボイス対応以外にも、あなたの事業に合った補助金があるかもしれません
補助金を検索する2割特例の終了と対応策(2026年9月末)
2割特例(免税事業者が課税事業者に転換した場合に納税額を売上税額の2割にできる制度)の終了後は、本則課税か簡易課税を選択する必要があります。
業種別: 2割特例 vs 簡易課税の比較
| 業種 | 簡易課税みなし仕入率 | 2割特例終了後の影響 |
|---|---|---|
| 卸売業 | 90% | 簡易課税で税負担変わらず |
| 小売業 | 80% | 同等 |
| 飲食業 | 60% | 税負担が増加 |
| サービス業 | 50% | 税負担が増加 |
出典: 国税庁「インボイス制度特設サイト」
免税事業者からの仕入控除の経過措置
| 期間 | 控除割合 |
|---|---|
| 2023年10月〜2026年9月 | 仕入税額の80% |
| 2026年10月〜2029年9月 | 仕入税額の50% |
| 2029年10月〜 | 控除不可 |
申請の具体的なフロー
IT導入補助金の場合
- GビズIDプライムを取得(2〜3週間)
- IT導入支援事業者を選定(公式サイトで検索可能)
- 導入するITツールを選定(事務局登録済みツールから)
- 交付申請(支援事業者と共同で電子申請)
- 交付決定後にツール導入 → 実績報告 → 補助金交付
小規模事業者持続化補助金の場合
- 経営計画書・補助事業計画書を作成
- 商工会議所で事業支援計画書を発行
- 電子申請(jGrants) → 採択 → 事業実施 → 補助金交付
よくある質問(FAQ)
Q. 免税事業者のままでいることはできますか?
可能です。ただしBtoB取引が中心の場合、取引先が仕入税額控除を受けられなくなるため、値引き要求等を受けるリスクがあります。BtoC中心の事業者は影響が比較的小さいです。
Q. 補助金を使って買った会計ソフトは課税対象ですか?
補助金自体は消費税の課税対象外(不課税)です。ただし法人税・所得税の計算上は収入(益金)に算入されます。
Q. IT導入補助金と持続化補助金は併用できますか?
同一経費での重複受給はできませんが、別の経費であれば併用可能です。例えば会計ソフトをIT導入補助金、チラシ制作を持続化補助金で申請するのはOKです。
Q. 2割特例と簡易課税はどちらが有利ですか?
業種によります。卸売業(みなし仕入率90%)は簡易課税が有利、飲食業やサービス業は2割特例が有利です。上の比較表を参考に、税理士にご相談ください。
Q. 自治体独自のインボイス支援制度はありますか?
はい。ITツール導入費補助や専門家派遣など、自治体が独自に設けているケースがあります。ミラサポplusで地域の支援策を検索できます。
まとめ: インボイス対応の補助金活用戦略
- 会計ソフト・レジ: IT導入補助金インボイス枠(小規模事業者は補助率3/4)
- 免税→課税転換: 持続化補助金インボイス特例で上限+50万円
- 大規模システム刷新: ものづくり補助金(上限750万〜1,250万円)
- 2割特例の終了準備: 2026年9月末まで。簡易課税への切替は事前届出が必要
参考情報
- 国税庁 インボイス制度特設サイト: https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice.htm
- IT導入補助金 公式サイト: https://it-shien.smrj.go.jp/
- ミラサポplus: https://mirasapo-plus.go.jp/
※ 本記事は2026年4月時点の公募要領・公開情報をもとに作成しています。補助率・上限額・経過措置の期限等は変更される場合があります。申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
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