本文へ移動

コラム:6ページ

12件の記事

コラム ·

神戸製鋼所|アルミ・銅の品質データ改ざんが500社に波及した「ものづくり日本」の信頼失墜

「KOBELCO」のブランドで知られる神戸製鋼所は、1905年(明治38年)創業の老舗鉄鋼メーカーである。新日鐵住金(現・日本製鉄)、JFEスチールに次ぐ高炉メーカー第3位として、鉄鋼に加えてアルミ・銅、機械、建設機械、電力と多角化を進め、連結売上高は約1兆8,000億円規模に達していた。しかし20

コラム ·

コダック|デジタルカメラを世界で最初に発明した王者が、フィルムに固執して破産するまで

「You press the button, we do the rest(ボタンを押すだけ、あとは私たちが引き受ける)」——1888年、米国ニューヨーク州ロチェスターで生まれたイーストマン・コダックのキャッチコピーは、写真撮影を一般大衆のものに変えた革命のスローガンだった。20世紀を通じて、米国の

コラム ·

ライブドア|時価総額1兆円のIT寵児が粉飾決算と堀江貴文逮捕で消えるまで(2006)

2005年、日本のIT業界に1人の異端児がいた。プロ野球球団買収、ニッポン放送株の電撃取得、フジテレビとの全面対決——。33歳の堀江貴文率いるライブドアは、東証マザーズに上場するIT企業でありながら、時価総額約1兆円にまで膨らみ、旧来の財界・メディアと真正面から衝突した。「お金で買えないものはない」

コラム ·

MySpace|世界最大SNSが5.8億ドル買収から3500万ドルへ転落した6年間

2006年から2008年にかけて、世界で最も訪問者数の多いウェブサイトはGoogleでもYahoo!でもなく、MySpace(マイスペース)だった。米国カリフォルニア州を拠点とするこのSNSは、2003年の創業からわずか数年で世界最大のソーシャルネットワークの座に上りつめ、2005年7月にはルパート

コラム ·

長崎屋|サティを率いた中堅GMSの雄が、ディスカウンター戦争で負債3800億円を抱え倒れた理由

1948年に創業した長崎屋は、戦後日本の流通業の歴史を語るうえで欠かせない存在だ。総合スーパー(GMS)「ながさきや」と専門店業態「サティ」を全国に展開し、ピーク時には全国に100店舗を超える規模で売上7000億円台にまで成長した中堅GMSの雄であった。しかし2000年2月、長崎屋は負債総額約380

コラム ·

日産自動車|カルロス・ゴーンが招いた頂点から逃亡劇までの転落——報酬過少記載・特別背任・楽器ケース脱出

1999年、有利子負債2兆円超を抱え倒産寸前だった日産自動車に、フランス・ルノーから派遣された一人の経営者が乗り込んできた。カルロス・ゴーン——後に「コストカッター」「日産の救世主」と呼ばれることになる人物だ。彼が打ち出した「日産リバイバルプラン」は1年前倒しで達成され、日産はV字回復を遂げた。日本

コラム ·

ノキア|携帯電話シェア世界1位の巨人がiPhoneに敗れMicrosoftに身売りするまで

フィンランドの森と湖の国から生まれた製紙会社が、長い変身を重ねたのち世界最大の携帯電話メーカーへと到達した。それがノキア(Nokia)である。2007年、ノキアの携帯端末世界シェアは40%を超え、フィンランド一国の輸出の2割以上を担うほどの巨大企業に成長していた。「Connecting People

コラム ·

NOVA倒産理由の全解剖|不祥事・前払いモデル・信頼失墜

ピンク色のお茶の間ウサギ、「駅前留学」のキャッチコピー、テレビCMで連呼される「NOVAうさぎ」——2000年代前半、英会話学校の代名詞となっていたのが株式会社ノヴァである。1981年に大阪で創業し、最盛期の2006年7月時点で全国に約1,000教室、生徒数は約50万人、外国人講師は約7,000人を

コラム ·

オリンパス|1,178億円の損失を20年間「飛ばし」で隠蔽——内視鏡世界シェア7割の名門が陥った粉飾の闇(2011)

オリンパスは1919年創業の光学機器メーカーで、消化器内視鏡では世界シェア約7割を握る圧倒的なグローバルリーダーだ。日本の医療機器産業を代表する優良企業——その看板の裏側で、20年以上にわたって約1,178億円もの巨額損失を簿外に「飛ばし」、決算書から消し続けていたという事実が2011年に明るみに出

コラム ·

大戸屋|「店内調理」の和食チェーンが創業者急死とコロワイドの敵対的TOBで経営権を失うまで

「店内調理」「手作り」「健康志向」を旗印に、全国に約350店舗を展開する和食定食チェーンとして親しまれてきた大戸屋ホールディングス。一人客でも気兼ねなく入れる落ち着いた店内で、栄養バランスの取れた定食が手頃な価格で食べられる——その独自路線は、ファストフードでもファミレスでもない第三の外食カテゴリー

コラム ·

ポラロイド|世界初のインスタント王者が「フィルム消耗品モデル」とデジタル化の波で2度破産するまで

「シャッターを切って60秒、その場で写真が現像される」——1948年、米国マサチューセッツ州に本拠を置くポラロイド(Polaroid Corporation)が世に出した世界初のインスタントカメラ「Model 95」は、写真史を一変させた。創業者エドウィン・ランド(Edwin H. Land)は「2

コラム ·

シアーズ|全米最大百貨店がEC対応の遅れと財務工学経営で破産するまで

「アメリカの暮らしを支えた百貨店」——シアーズ・ローバック(Sears, Roebuck and Co.)は、1886年の創業以来、120年以上にわたって全米の家庭の日用品から家電、住宅までを供給してきた小売の巨人だった。19世紀末にはカタログ通販で全米津々浦々に商品を届け、20世紀後半には大型百貨