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経営者向け 失敗から学ぶ

神戸製鋼所|アルミ・銅の品質データ改ざんが500社に波及した「ものづくり日本」の信頼失墜

神戸製鋼所|アルミ・銅の品質データ改ざんが500社に波及した「ものづくり日本」の信頼失墜 - コラム - 補助金さがすAI

「KOBELCO」のブランドで知られる神戸製鋼所は、1905年(明治38年)創業の老舗鉄鋼メーカーである。新日鐵住金(現・日本製鉄)、JFEスチールに次ぐ高炉メーカー第3位として、鉄鋼に加えてアルミ・銅、機械、建設機械、電力と多角化を進め、連結売上高は約1兆8,000億円規模に達していた。しかし2017年10月、同社はアルミ・銅・特殊鋼の品質データ改ざんを長年にわたり組織ぐるみで行っていたと公表。納入先は国内外500社超に及び、自動車・航空機・新幹線・原発・防衛装備など日本経済の中核に部材が使われていたことが明らかになった。「ものづくり日本」のブランドが、一夜にして崩れ落ちた瞬間だった。

1. 神戸製鋼の全盛期と非鉄金属(アルミ・銅)事業

神戸製鋼所は1905年、鈴木商店傘下の小林製鋼所を前身として神戸市に設立された。戦前から戦後にかけて、鉄鋼の高炉メーカーとして成長を続け、1980年代までには国内3位の鉄鋼メーカーとしての地位を確立した。鉄鋼に依存しない経営を志向し、戦後早い段階からアルミ・銅などの非鉄金属事業、産業機械、建設機械、電力事業へと多角化を進めた点が、新日鐵住金やJFEスチールとは異なる特徴であった。

特にアルミ・銅事業は、自動車の軽量化ニーズと電子機器の小型化・高機能化を背景に、神戸製鋼の重要な収益源に成長した。アルミ板はトヨタ・ホンダ・日産・スバル・マツダといった国内自動車メーカーのほか、米GM・フォード、独BMWなど海外大手にも納入されていた。航空機向けアルミ押出材は米ボーイング・欧エアバス、新幹線車両、防衛装備品、原子力発電所などへも供給され、まさに日本の基幹産業を支える素材メーカーとしての顔を持っていた。

銅条・銅管は、半導体リードフレーム、自動車用端子・コネクター、空調機器、新幹線車両など幅広い用途に使われた。神戸製鋼の銅製品の精度・加工性は世界トップクラスとされ、高機能素材として高い付加価値を生み出していた。

2017年3月期の連結売上高は約1兆6,956億円、従業員数は連結で約3万7,000人。鉄鋼・アルミ銅・機械・建機・電力という6セグメントを束ねた総合素材・機械メーカーとして、神戸製鋼は「KOBELCO」ブランドで国内外に知られる存在であった。安倍晋三元首相が新入社員として勤務していた企業としても知られ、社会的な信用度も高かった。

非鉄金属事業(アルミ・銅)はグループ内で「アルミ・銅事業部門」として位置づけられ、真岡製造所(栃木県)、長府製造所(山口県)、大安製造所(三重県)、秦野工場(神奈川県)など複数の拠点で生産されていた。これらの拠点こそが、後に判明する組織ぐるみの品質データ改ざんの現場となる。

出典: 神戸製鋼所 公式 沿革 / Wikipedia 神戸製鋼所

2. アルミ・銅・特殊鋼の品質データ改ざんを内部調査で発覚(2017年8月)

事件の端緒は、2017年8月に行われた社内品質監査だった。アルミ・銅事業部門の真岡製造所において、出荷検査データの一部が顧客と取り交わした仕様(規格)を満たしていないにもかかわらず、検査成績書のデータを書き換えて出荷していた事実が確認された。「公差外(仕様未達)」の値を、規格内に収まるよう書き換える——いわゆる「トクサイ」(特別採用=顧客に告げずに改ざん値で出荷する社内隠語)が、長年にわたり常態化していた。

社内調査を拡大したところ、改ざんはアルミ・銅事業の複数拠点に広がっていた。さらに調査は特殊鋼、鉄粉、機械部品にも及び、ほぼ全社的に同様の不正が見つかった。出荷検査データの改ざんは、少なくとも40年以上前から行われていた可能性があると後の外部調査委員会が指摘した。1970年代から綿々と受け継がれてきた「業界の慣行」が、組織の文化として根を下ろしていたのである。

改ざんの動機は、納期遵守と歩留まり(収率)維持にあった。顧客の要求仕様は年々厳しくなる一方で、生産現場はコスト・納期のプレッシャーにさらされていた。仕様未達の製品を破棄すれば歩留まりが落ち、納期にも遅れる。「少しの未達なら実用上問題ない」という現場判断のもと、検査値を書き換えて出荷する慣行が定着していった。これは現場の独断ではなく、製造所長クラスの管理職も認識し、本社にも一部報告されていたことが後に判明している。

さらに深刻だったのは、改ざんの対象に「JIS(日本工業規格)認証品」が含まれていたことだ。日本のものづくりを支えるJIS規格そのものへの信頼を揺るがしかねない事態であった。後に経済産業省は、複数工場のJIS認証を取り消す処分を下した。アルミ・銅事業部門の長府製造所、大安製造所、秦野工場が対象となり、JISマークの表示が一時停止された。

内部調査の進展とともに、神戸製鋼の経営陣は「これは隠せる範囲ではない」と判断した。改ざんの規模、対象、納入先の広がりを考えれば、公表を遅らせるほどリスクは拡大する。2017年10月8日、神戸製鋼は緊急記者会見を開き、品質データ改ざんの事実を公表する。

出典: 朝日新聞「神鋼、データ改ざん『40年以上前から』」 / 日経クロステック「神鋼の品質不正、JIS認証取消し」

3. 公表(2017年10月)と納入先500社・国際取引への波及

2017年10月8日、神戸製鋼の梅原尚人副社長(当時)が記者会見を開き、アルミ・銅事業部門で品質データの改ざんが行われていたことを公表した。当初の発表では納入先は約200社と説明されたが、その後の追加調査で対象は急拡大し、最終的には国内外500社以上に不適合品が出荷されていたことが明らかになった。

納入先には、トヨタ自動車・ホンダ・日産自動車・スバル・マツダ・三菱自動車といった国内自動車メーカーのほぼ全社、米ゼネラル・モーターズ(GM)、独BMW、米ボーイング、欧エアバス、JR東海・JR東日本(新幹線車両)、三菱重工業(ロケット・防衛装備)、東京電力(原発)など、日本経済を支える基幹企業がずらりと並んだ。さらに半導体製造装置メーカー、医療機器メーカー、家電メーカーにも納入があり、影響範囲は産業の隅々にまで及んだ。

「日本のものづくりが揺らいだ」——日本経済新聞をはじめ国内外メディアは一斉に大きく報じた。東京証券取引所では神戸製鋼株が連日ストップ安となり、公表から数日で時価総額が約2,000億円失われた。海外メディアも「Japan Inc. shaken(日本企業の信頼が揺らぐ)」と報じ、英フィナンシャル・タイムズ、米ウォール・ストリート・ジャーナル、独シュピーゲルなど世界の主要紙が連日特集を組んだ。

納入先各社は緊急の安全性検証を迫られた。トヨタ・ホンダ・スバルなどは「現時点で安全性に問題はない」と発表したものの、長期間にわたって使われ続けてきた部材の信頼性を一から検証する作業は膨大な負担となった。航空機分野ではボーイングが自社製旅客機への影響を精査し、神戸製鋼から供給を受けていたアルミ押出材の代替検討に追われた。日本のJR東海も、東海道新幹線N700系の台車枠などに使われていた部材の検証を行った。

波及は素材取引にとどまらず、神戸製鋼の本業である鉄鋼・建機事業の信頼にも飛び火した。直接の改ざん対象でなかった鉄鋼事業の顧客からも「品質保証体制を再提出してほしい」との要請が相次ぎ、営業現場は対応に追われた。「KOBELCO」というブランドそのものが信用を失った。

出典: 日本経済新聞「神戸製鋼、不適合品500社に出荷」(2017年) / ロイター「Kobe Steel data scandal spreads」 / BBC News「Kobe Steel scandal: What is going on?」

4. 米司法省・EU・自動車・航空メーカーからの調査と取引停止

不正の影響は国境を越えた。2017年11月、米司法省(DOJ)が神戸製鋼の米国子会社に対し、品質データ改ざんに関する文書の提出を要求した。米国では製品の安全性に関わる重大不正は刑事罰の対象となり、罰金・課徴金・経営陣の個人責任追及まで含む厳格な対応が取られる。欧州連合(EU)の欧州航空安全機関(EASA)も独自に調査を開始し、欧州内の航空機メーカーや自動車メーカーへの納入実態の精査を求めた。

取引停止・要求変更も相次いだ。米フォードは一部車種でアルミ部材の調達先見直しを発表。欧州の自動車・航空機メーカーの一部は、神戸製鋼からの新規調達を一時停止し、第三者機関による検査体制の確認を要求した。新規受注の凍結は、神戸製鋼のアルミ・銅事業の収益を直撃した。

2018年3月、神戸製鋼は外部調査委員会の最終報告書を公表。不正の対象は525社、関連製品は鉄鋼・アルミ・銅・特殊鋼など広範囲、不正の起源は少なくとも40年以上前にさかのぼると認定した。「収益・納期の優先」「品質管理部門の独立性欠如」「閉鎖的な組織風土」が原因として指摘された。長府製造所では1970年代から、真岡製造所でも数十年にわたって不正が続いてきたとされる。

2020年10月、米司法省は神戸製鋼のグループ会社「コウベ アルミニウム プロダクツ」に対し、約330万ドル(約3億5,000万円)の罰金支払いを命じる司法取引で合意した。米国の航空機向けアルミ部材の検査データ改ざんが米国法(軍事貿易・連邦調達)に違反したとされ、米国での刑事責任を認めた形だ。日本の素材メーカーが海外当局から刑事罰を受ける事案として、ものづくり業界に衝撃を与えた。

株主代表訴訟も提起された。2019年、株主が当時の経営陣に対し、企業価値毀損の損害賠償として約120億円を請求する訴訟を神戸地裁に起こした。ガバナンス機能不全への厳しい責任追及であった。

出典: 神戸製鋼所「外部調査委員会の調査報告書」(2018年3月) / 日経「神鋼子会社、米司法省と司法取引 罰金約3.5億円」(2020年) / Reuters「Kobe Steel pleads guilty in U.S. fraud case」

5. 経営陣引責辞任と組織風土改革

2018年4月、神戸製鋼の川崎博也会長兼社長(当時)が引責辞任した。同じく梅原尚人副社長、金子明アルミ・銅事業部門長も辞任。後任社長には山口貢副社長が昇格し、再生に向けた指揮を執ることになった。会見で川崎氏は「品質憲章を制定し、現場のあらゆる業務プロセスで品質を最優先する企業文化を再構築する」と述べたが、長年にわたり染み付いた組織風土の改革は容易ではなかった。

新経営体制は、品質ガバナンスの抜本見直しに着手した。具体的には次のような対策が打たれた——「品質管理部門の本社直轄化」「製造所長から独立した品質保証責任者の配置」「データ自動採取・改ざん不能なシステム導入」「外部の品質監査を定期的に受け入れる仕組みの構築」「内部通報制度の強化と匿名性確保」。さらに全社員約3万7,000人を対象に品質コンプライアンス研修を実施した。

外部調査委員会は、不正の根本原因を「過度な収益・納期プレッシャー」「品質保証部門の独立性欠如」「閉鎖的な企業文化」と指摘した。製造所内で長年勤務するベテラン社員が現場ルールを支配し、外部からの監査が機能していなかった。コンプライアンス意識よりも「現場を回す」ことが優先される文化が、世代を超えて受け継がれていたのである。これは神戸製鋼に限らず、日本の老舗製造業に潜む共通課題でもあった。

事件後、日本国内では他の素材メーカーでも同様の品質データ不正が次々と発覚した。三菱マテリアル子会社、東レ子会社、日立化成、宇部興産、日産自動車の無資格検査問題など、日本のものづくり業界全体に「品質不正の連鎖」が広がった。経済産業省は2018年、「製造業の品質管理に関する点検結果」を公表し、業界全体の品質ガバナンスの見直しを促した。

神戸製鋼の業績は、事件後しばらく低迷が続いた。2020年3月期は鉄鋼市況の悪化も重なり最終損失約740億円を計上、2021年3月期も赤字となった。ただ、2022年3月期以降は鉄鋼・電力事業の収益改善と需要回復に支えられ業績は回復基調にある。とはいえ「品質改ざん」のレッテルは長く残り、ブランド回復には長期の時間と継続的な努力が必要であろう。

出典: 日経「神鋼、川崎会長兼社長が辞任」(2018年) / 神戸製鋼所「品質ガバナンス再構築に向けた取り組み」 / 経済産業省「製造業の品質管理に関する取組」

6. 中小企業への教訓 & この失敗を防ぐ補助金

神戸製鋼の品質データ改ざん事件は、巨大な総合素材メーカーの話だが、その本質は規模に関係なく多くの中小製造業に通じる課題を含んでいる。「現場の慣行」と「コンプライアンス」のせめぎ合い、納期・コストのプレッシャー、品質保証部門の独立性の欠如——これらはどの工場にも潜むリスクである。

教訓1:「現場の慣行」を疑え——属人化したやり方が不正の温床になる

神戸製鋼の不正は、現場の担当者個人の悪意ではなく、世代を超えて受け継がれた「トクサイ」という慣行から生まれた。「先輩がやっていたから」「これが現場のやり方だから」という言葉が出てきた時点で、組織は危険水域にある。新任の管理職や外部監査人が「なぜこのやり方なのか」を問うことが、不正を抑止する第一歩だ。中小企業でも、長年勤務するベテラン社員が現場ルールを支配する状況は要注意である。定期的な業務プロセス棚卸しを行い、属人化した手順を文書化・標準化することが重要だ。

教訓2:品質保証部門は製造現場から独立させよ

神戸製鋼の品質管理部門は、製造所長の指揮下に置かれていた。「同じボスの下で働く品質責任者」が、製造現場の不正を告発することは事実上不可能だった。品質保証部門は製造現場から独立した報告ラインを持たせ、本社経営層に直接報告できる仕組みを作る必要がある。中小企業では人員に余裕がないため難しい面もあるが、最低でも社長自らが品質データの抜き取り検査を定期的に行うなど、製造現場とは別の目を入れる仕掛けが不可欠だ。

教訓3:データ改ざんが「不可能な仕組み」を技術で作る

事件後の神戸製鋼は、検査データを自動採取し、人の手で書き換えられないシステムの導入を進めた。「人がやらない」のではなく「人ができない」仕掛けを作ることが、最強の防止策である。中小製造業でも、計測器とパソコンの自動連携、検査結果の改ざん検知ログ、二重承認ワークフローなどを取り入れることで、ヒューマンエラーや意図的な書き換えを防げる。デジタル化の本質的な価値は、効率化だけではなく、「人を疑わなくて済む仕組み」を作る点にある。

教訓4:不正が発覚したら隠さず即座に公表せよ

神戸製鋼は不正を完全に隠し通そうとはせず、発覚後に比較的早く公表した。それでもブランドへのダメージは甚大だったが、隠蔽工作を続けていれば事態はさらに深刻化していた可能性が高い。顧客・取引先・規制当局に対しては、悪い知らせほど早く伝えることが信頼回復の最短経路である。中小企業でも、不良品出荷や検査ミスが発覚した時点で隠さず、顧客に第一報を入れ、原因究明と再発防止策を誠実に説明することが、長期的な取引関係を守る唯一の道である。

こうした品質ガバナンスの強化や、検査の自動化・デジタル化には設備投資が伴う。中小企業がこれを実現するために活用できる代表的な補助金が「ものづくり補助金」だ。

制度名 補助上限・内容 活用場面
ものづくり補助金 最大1,250万円〜2,500万円(規模により異なる) 自動検査装置・データ自動採取システムの導入、品質管理プロセス革新
IT導入補助金 最大450万円 品質管理システム・トレーサビリティシステムのSaaS導入
中小企業省力化投資補助金 最大1,500万円(カタログ注文型) 画像検査AI・自動測定機器の導入による検査工程の自動化
事業承継・引継ぎ補助金 最大800万円 経営承継時に併せた品質ガバナンス・組織風土の刷新
事業再構築補助金(後継制度) 最大数千万円〜1億円規模 品質不適合発覚後の事業立て直し・新事業展開

「ものづくり補助金」は、検査工程の自動化・データ自動採取システムの導入に最適な制度だ。例えば、これまで作業者が手作業で検査値を計測し検査成績書に記入していたプロセスを、デジタル測定機器とパソコンを自動連携させ、検査値が改ざん不能なログとして自動保存される仕組みに置き換える投資は、まさにものづくり補助金の典型的な活用例である。神戸製鋼が事件後に進めた「人が改ざんできない仕組み作り」を、中小企業も補助金を使って実現できる。

さらに「IT導入補助金」を組み合わせれば、品質管理SaaSやトレーサビリティシステムを低コストで導入できる。検査結果・出荷先・ロット番号を一元管理することで、万一不適合品が見つかった場合の影響範囲特定が瞬時に行える。神戸製鋼が「納入先500社の特定」に時間を要した教訓を考えれば、平時からトレーサビリティを確立しておくことの価値は大きい。

品質ガバナンスへの投資は「コストではなく保険」である。不正・不適合品が発覚した時の損失は、対策投資の何百倍にもなり得る。神戸製鋼は事件で時価総額数千億円を失い、米国で罰金を払い、ブランド回復に何年も要した。中小企業にとって、これは存続を脅かす規模の損失となる。ものづくり補助金やIT導入補助金を使い、品質保証の仕組みを今のうちに固めておくことが、未来の経営リスクを抑える最良の手段だ。

出典: 中小企業庁 ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 / 中小企業庁 IT導入補助金 / 中小機構 中小企業省力化投資補助金

まとめ:神戸製鋼が教えてくれる「品質ガバナンスは経営そのもの」

  • 神戸製鋼所は1905年創業、鉄鋼・アルミ・銅・機械・建機・電力の総合素材メーカー。連結売上高約1.7兆円、従業員約3万7,000人
  • 2017年8月、内部監査でアルミ・銅事業のデータ改ざん発覚。10月8日に公表し、改ざんは少なくとも40年以上前から続いていたと判明
  • 納入先は国内外500社超。トヨタ・ホンダ・GM・BMW・ボーイング・エアバス・JR・新幹線・原発・防衛装備など日本経済の中核に部材が拡散
  • 米司法省・EU・各メーカーから一斉に調査・取引停止。2020年に米司法省と司法取引で約3.5億円の罰金を支払う
  • 経済産業省は複数工場のJIS認証を取り消し処分。川崎博也会長兼社長ら経営陣が引責辞任
  • 教訓:現場の慣行を疑え・品質保証部門は独立させよ・データ改ざんが不可能な仕組みを技術で作れ・不正発覚時は隠さず即公表
  • ものづくり補助金を活用し、検査工程の自動化・データ自動採取システムの導入を進めて、品質ガバナンスを今のうちに固めることが中小企業の経営リスク対策となる

参考資料
Wikipedia「神戸製鋼所」
神戸製鋼所 公式「沿革」
神戸製鋼所「外部調査委員会の調査報告書」(2018年3月)
日本経済新聞「神戸製鋼、不適合品500社に出荷」(2017年)
日本経済新聞「神鋼、川崎会長兼社長が辞任」(2018年)
日本経済新聞「神鋼子会社、米司法省と司法取引 罰金約3.5億円」(2020年)
朝日新聞「神鋼、データ改ざん『40年以上前から』」
BBC News「Kobe Steel scandal: What is going on?」
ロイター「Kobe Steel data scandal spreads」
経済産業省「製造業の品質管理に関する取組」

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この記事を書いた人

松田信介
松田 信介 Shinsuke Matsuda

X-HACK Inc. 代表取締役 / PARKLoT CTO

Microsoft for Startups Founders Hub 採択

X-HACK Inc. 代表取締役。システムコンサルタントとして中小企業の基幹システム構築・業務設計に携わったのち、自ら起業。小規模ビジネスの立ち上げから黒字化までを複数回経験し、採用・資金調達・補助金申請の実務にも精通。「補助金さがすAI」の開発・運営を通じて、経営者が本当に必要とする情報を現場目線で発信しています。

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