本文へ移動

コラム:21ページ

12件の記事

コラム ·

角田雄二|スタバ日本1号店を銀座に開いた起業家

1996年8月2日、東京・銀座松屋通りに一軒のコーヒーショップがオープンした。スターバックスコーヒー銀座松屋通り店——北米以外では世界初の出店である。仕掛けたのは、スターバックスコーヒージャパン初代社長・角田雄二。シアトルの小さなコーヒーチェーンに惚れ込み、CEO ハワード・シュルツに直接手紙を書い

コラム ·

スーパーホテル創業者・上山健二|フロントをなくしたら顧客満足度が日本一になった男の「異常な情熱」

ビジネスホテルに泊まるとき、フロントでの手続き、部屋の鍵の受け渡し、チェックアウト時の精算——これらは「当たり前」のサービスだと思われていました。上山健二はそのすべてを取り払いました。フロントなし、電話なし、鍵は暗証番号。「引き算」しかしていないのに、J.D. パワーの顧客満足度調査で6年連続1位。

コラム ·

メルカリ山田進太郎|世界一周で「捨てられるモノ」に気づいた男が日本の消費文化を変えた

2013年7月、一つのフリマアプリがApp Storeに登場しました。名前はメルカリ。ラテン語で「商いする」を意味するこのアプリは、リリースからわずか3年で日本のフリマアプリ市場を席巻し、2018年には東証マザーズ(現グロース市場)に上場。時価総額は一時7,000億円を超えました。創業者の山田進太郎

コラム ·

柳井正(ユニクロ)|商店街の紳士服店から世界3位へ「一勝九敗」23回の失敗が生んだ情熱

山口県宇部市の商店街にある父の紳士服店を継ぎ、「このままでは潰れる」という危機感だけを胸に1984年にユニクロ1号店を開いた男がいる。柳井正、35歳のときだ。その後の軌跡は失敗の連続だった——広島2号店の大赤字、偽造品混入、スポクロ・ファミクロの即撤退、野菜事業の失敗、ロンドン21店舗の6店舗への縮

コラム ·

AI動画生成の2大ユニコーン|RunwayとSynthesiaが変える中小企業の映像活用

「動画を作りたいが、予算も人手もない」——これは多くの中小企業経営者が抱える悩みです。プロに外注すれば1本数十万円。自社で作ろうにも撮影・編集のスキルがない。しかしいま、テキストを入力するだけでプロ品質の動画が生成される時代が到来しています。この市場を牽引するのが、ハリウッドの映像制作を変革するRu

コラム ·

大塚家具|父娘の経営権争いが名門ブランドを溶かすまで

「家具と言えば大塚家具」――かつてそう言われた名門企業は、父と娘の経営権争いをきっかけに急速に衰退し、最終的にヤマダ電機(現ヤマダHD)の子会社となった。ピーク時に売上高約730億円を誇った企業が、わずか数年で半減以下にまで落ち込んだ背景には、事業承継の失敗、ブランド戦略の迷走、そして「中途半端なポ

コラム ·

船場吉兆|名門料亭を潰した「使い回し」と「ささやき女将」の教訓

2008年5月28日、大阪の名門料亭「船場吉兆」が廃業した。日本料理界の頂点に君臨した「吉兆」の暖簾を受け継ぎながら、産地偽装、食品の使い回し、そして記者会見での「ささやき」が重なり、わずか半年で信頼を完全に失った。年商は約12億円から激減し、再建の道は閉ざされた。この事件は、ブランドの脆さ、コンプ

コラム ·

てるみくらぶはなぜ破綻したのか|格安ツアーの裏で回っていた自転車操業の末路

2017年3月27日、格安海外ツアーを売りにしていた旅行会社「てるみくらぶ」が突然の営業停止を発表した。約3万6,000件の予約が旅行代金支払い済みのまま催行不能となり、海外滞在中の約2,500人が帰国困難に陥った。負債総額は約151億円。記者会見で社長が漏らした「キャッシュがないんです」という言葉

コラム ·

「情熱」の正体はドーパミンだった|なぜ経営者は止まれないのか

「あの経営者には情熱がある」「創業者のパッションが成功の源泉だ」——ビジネスの世界では、情熱はほとんど美徳として語られます。しかし脳科学の研究が明かしているのは、もっとシンプルで、少し身もふたもない事実です。情熱とは、期待に対して脳が放出するドーパミンのことです。歯を食いしばって頑張っているのではな

コラム ·

アンドリュー・カーネギー|13歳の移民少年がピッツバーグの地図を丸暗記して鉄鋼王になるまで

1848年、13歳のアンドリュー・カーネギーは、産業革命で職を失った父とともにスコットランドからアメリカに渡りました。最初の仕事は綿工場のボビンボーイ。週給1.20ドル、1日12時間、週6日働く日々。そこから電報配達少年としてピッツバーグの全通りと主要人物の顔を丸暗記し、独学でモールス信号を習得。や

コラム ·

イーロン・マスク(SpaceX・テスラ)|ロケット3連続爆発、全財産を4回目に賭けた男の「異常な情熱」

2008年8月、南太平洋の孤島クワジャリン環礁。イーロン・マスクが創業したSpaceXの小型ロケット「ファルコン1」が、3回目の打ち上げに失敗しました。2006年からの3連続爆発。同時にTeslaも資金ショート寸前。マスクの手元に残った資金は約3,000万ドル——それを2社に分けて投入し、文字通り「

コラム ·

ハイム・サバン(パワーレンジャー生みの親)|8年間売り込み続けてスーパー戦隊の版権を手にした男

1984年、東京のホテルの部屋でたまたまテレビをつけたハイム・サバンは、画面に映る色とりどりのスーツを着たヒーローたちに釘付けになりました。スーパー戦隊シリーズ——日本では当たり前の子供番組ですが、サバンはそこに「世界を席巻するコンテンツ」を見出します。しかしアメリカに持ち帰ったこのアイデアに、8年