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穴吹工務店|「サーパス」で全国2位に駆け上がった地方マンションデベロッパーが、リーマンショックで負債1400億円に沈むまで
香川県高松市の小さな工務店として1952年に産声を上げた穴吹工務店は、「サーパス」という分譲マンションブランド一本で、地方から全国に勢力を広げた稀有な企業だ。2007年頃にはマンション年間販売戸数で全国2位にまで駆け上がり、東京の大手デベロッパーと肩を並べた。しかし2009年11月24日、同社は東京
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香川県高松市の小さな工務店として1952年に産声を上げた穴吹工務店は、「サーパス」という分譲マンションブランド一本で、地方から全国に勢力を広げた稀有な企業だ。2007年頃にはマンション年間販売戸数で全国2位にまで駆け上がり、東京の大手デベロッパーと肩を並べた。しかし2009年11月24日、同社は東京
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2007年1月、Macworld Expoでスティーブ・ジョブズがiPhoneを発表したとき、カナダ・ウォータールー本社のBlackBerry(当時Research In Motion、以下RIM)経営陣の反応は冷ややかだった。「物理キーボードがなければビジネスユーザーは使わない」——。当時Blac
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2000年、シリコンバレーから飛んできた小さな郵送DVDレンタル企業の創業者が、ダラスの本社にやってきた。提案は単純だった——「5,000万ドルでうちを買い取ってほしい。代わりにあなた方のオンライン部門を運営させてほしい」。応対したのは、当時世界最大のビデオレンタルチェーンを率いるCEOジョン・アン
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米経済誌『フォーチュン』は1996年から2001年まで6年連続で、ある企業を「最も革新的な企業(America's Most Innovative Company)」に選び続けた。テキサス州ヒューストンに本社を構えるエネルギー商社、エンロン・コーポレーションである。天然ガスのパイプライン会社からスタ
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Forever 21(フォーエバー・トゥエンティーワン)は、1984年に韓国系移民のドゥウォン・チャン(Do Won Chang)とその妻ジン・スック・チャン(Jin Sook Chang)が米国ロサンゼルスで創業したファストファッションブランドだ。ガソリンスタンドの店員と美容師として渡米した夫婦が
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「アメリカにとってよいことは、GMにとってよいことだ」——1953年、GM社長から国防長官に転じたチャールズ・ウィルソンが議会で述べたとされる言葉は、20世紀のアメリカを象徴するフレーズになった。ゼネラルモーターズ(General Motors、以下GM)は1908年の創業以来、シボレー、キャデラッ
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「立ち食いでステーキを安く食べる」——その斬新な発想で外食業界を席巻したのが、ペッパーフードサービスが2013年12月に銀座で立ち上げた「いきなり!ステーキ」だった。グラム単位で量り売りされる分厚いステーキを、立ったまま短時間で味わえるスタイルは、瞬く間にビジネスマンを中心に支持を集めた。出店ペース
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「カネボウ」——明治・大正・昭和を通じて、日本の女性が一度は手にとった化粧品ブランド、そして日本最大の紡績会社として君臨した名門企業である。1887年(明治20年)の創業以来、115年にわたって「美の総合企業」を標榜し、化粧品・繊維・食品・薬品・住宅と事業領域を広げ続けた。最盛期には連結売上高が1兆
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「KOBELCO」のブランドで知られる神戸製鋼所は、1905年(明治38年)創業の老舗鉄鋼メーカーである。新日鐵住金(現・日本製鉄)、JFEスチールに次ぐ高炉メーカー第3位として、鉄鋼に加えてアルミ・銅、機械、建設機械、電力と多角化を進め、連結売上高は約1兆8,000億円規模に達していた。しかし20
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「You press the button, we do the rest(ボタンを押すだけ、あとは私たちが引き受ける)」——1888年、米国ニューヨーク州ロチェスターで生まれたイーストマン・コダックのキャッチコピーは、写真撮影を一般大衆のものに変えた革命のスローガンだった。20世紀を通じて、米国の
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2005年、日本のIT業界に1人の異端児がいた。プロ野球球団買収、ニッポン放送株の電撃取得、フジテレビとの全面対決——。33歳の堀江貴文率いるライブドアは、東証マザーズに上場するIT企業でありながら、時価総額約1兆円にまで膨らみ、旧来の財界・メディアと真正面から衝突した。「お金で買えないものはない」
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2006年から2008年にかけて、世界で最も訪問者数の多いウェブサイトはGoogleでもYahoo!でもなく、MySpace(マイスペース)だった。米国カリフォルニア州を拠点とするこのSNSは、2003年の創業からわずか数年で世界最大のソーシャルネットワークの座に上りつめ、2005年7月にはルパート
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1948年に創業した長崎屋は、戦後日本の流通業の歴史を語るうえで欠かせない存在だ。総合スーパー(GMS)「ながさきや」と専門店業態「サティ」を全国に展開し、ピーク時には全国に100店舗を超える規模で売上7000億円台にまで成長した中堅GMSの雄であった。しかし2000年2月、長崎屋は負債総額約380
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1999年、有利子負債2兆円超を抱え倒産寸前だった日産自動車に、フランス・ルノーから派遣された一人の経営者が乗り込んできた。カルロス・ゴーン——後に「コストカッター」「日産の救世主」と呼ばれることになる人物だ。彼が打ち出した「日産リバイバルプラン」は1年前倒しで達成され、日産はV字回復を遂げた。日本
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フィンランドの森と湖の国から生まれた製紙会社が、長い変身を重ねたのち世界最大の携帯電話メーカーへと到達した。それがノキア(Nokia)である。2007年、ノキアの携帯端末世界シェアは40%を超え、フィンランド一国の輸出の2割以上を担うほどの巨大企業に成長していた。「Connecting People
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ピンク色のお茶の間ウサギ、「駅前留学」のキャッチコピー、テレビCMで連呼される「NOVAうさぎ」——2000年代前半、英会話学校の代名詞となっていたのが株式会社ノヴァである。1981年に大阪で創業し、最盛期の2006年7月時点で全国に約1,000教室、生徒数は約50万人、外国人講師は約7,000人を
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オリンパスは1919年創業の光学機器メーカーで、消化器内視鏡では世界シェア約7割を握る圧倒的なグローバルリーダーだ。日本の医療機器産業を代表する優良企業——その看板の裏側で、20年以上にわたって約1,178億円もの巨額損失を簿外に「飛ばし」、決算書から消し続けていたという事実が2011年に明るみに出
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「店内調理」「手作り」「健康志向」を旗印に、全国に約350店舗を展開する和食定食チェーンとして親しまれてきた大戸屋ホールディングス。一人客でも気兼ねなく入れる落ち着いた店内で、栄養バランスの取れた定食が手頃な価格で食べられる——その独自路線は、ファストフードでもファミレスでもない第三の外食カテゴリー
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「シャッターを切って60秒、その場で写真が現像される」——1948年、米国マサチューセッツ州に本拠を置くポラロイド(Polaroid Corporation)が世に出した世界初のインスタントカメラ「Model 95」は、写真史を一変させた。創業者エドウィン・ランド(Edwin H. Land)は「2
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「アメリカの暮らしを支えた百貨店」——シアーズ・ローバック(Sears, Roebuck and Co.)は、1886年の創業以来、120年以上にわたって全米の家庭の日用品から家電、住宅までを供給してきた小売の巨人だった。19世紀末にはカタログ通販で全米津々浦々に商品を届け、20世紀後半には大型百貨
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すき家を運営する株式会社ゼンショーホールディングスは、創業者・小川賢太郎が1982年に立ち上げた一介の弁当屋から、わずか四半世紀で外食業界のトップ集団へと駆け上がった。1990年代後半から牛丼チェーン「すき家」を急拡大し、2008年には店舗数で老舗の吉野家を抜いて業界1位に立つ。しかしその急成長を支
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タカタという企業名を、自動車業界の外の人が記憶することは多くなかった。BtoB専業の自動車部品メーカーであり、最終消費者と接点を持つブランドではなかったからだ。しかし、彼らが作っていた製品は、世界中の運転者と同乗者の命を直接守る——シートベルトとエアバッグだった。シートベルトで世界シェア約20%、エ
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「指先からわずか1滴の血液を採取するだけで、250項目以上の検査を低価格・短時間で実施できる」——その革新的なビジョンを掲げ、19歳のスタンフォード大学中退者が立ち上げたバイオベンチャー「セラノス(Theranos)」は、2014年に評価額90億ドル(約1兆円)に達したシリコンバレー最大級のユニコー
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「Thomas Cook」——この名前は、英国だけでなく世界の旅行業界の代名詞だった。1841年、英国レスターで一人の宣教師が始めた団体旅行の企画は、やがてパッケージツアーという旅行の概念そのものを発明し、178年にわたって世界中の旅人を運び続けた。最盛期には英国内だけで2,500店舗、年間1,90
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「煮る牛丼」が当たり前だった日本の外食市場に、「焼く」という新しい体験を持ち込んだチェーンがあった。2011年6月、新宿東口に1号店を構えた「東京チカラめし」だ。香ばしく焼き上げた牛肉と独自のタレが「肉を食べている実感」を強烈に訴え、開業直後から長蛇の列を生んだ。運営する株式会社三光マーケティングフ
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「I don't want to grow up, I'm a Toys "R" Us kid」——あのキリン「ジェフリー」のCMソングを覚えている人は少なくないだろう。米トイザらス(Toys "R" Us)は1948年、Charles Lazarus がワシントンDCで創業し、80〜90年代には世
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2015年9月18日、米国環境保護庁(EPA)が一通の通告書を公表した。フォルクスワーゲン(VW)製のディーゼル車に、排ガス試験のときだけ浄化装置をフル稼働させ、通常走行では機能を抑える「ディフィートデバイス(無効化装置)」が仕込まれている——。対象車両は世界で約1,100万台に及び、VWは即座に不
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「夢に日付を。」——創業者・渡邉美樹のこの言葉は、起業家のバイブルとして広く知られている。1984年に渡邉が創業し、1986年に「居食屋 和民」1号店を東京・笹塚にオープンしたワタミは、2000年代半ばには国内外で660店超を展開する居酒屋業界トップクラスのチェーンに駆け上がった。介護・宅食・農業へ
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ドイツ・ミュンヘン郊外のアシュハイムに本社を置くワイヤーカード(Wirecard AG)は、欧州を代表する決済テクノロジー企業として2010年代を駆け抜けた。2018年9月にはドイツ株価指数DAX30の構成銘柄に採用され、時価総額で名門コメルツ銀行を抜き去る快挙を達成。「ドイツのフィンテック国家戦略
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1990年代後半、米国のインターネット普及と通信自由化の波に乗り、ワールドコム(WorldCom)は世界第二の長距離通信キャリアまで駆け上がった。CEOバーナード・エバースは「次世代のAT&T」と称され、株価は10年で30倍超に高騰。1998年には旧MCIを約370億ドルで買収し、年間売上は390億
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2000年1月10日、ウォール街は驚愕に包まれた。インターネット接続サービスの王者AOL(America Online)が、メディア帝国タイムワーナーを1,640億ドル(当時の為替で約17兆円)で買収すると発表したのだ。AOLの時価総額1,640億ドルに対し、タイムワーナーの時価総額は約830億ドル
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2018年10月29日、ライオン航空610便。2019年3月10日、エチオピア航空302便。半年も経たないうちに、ボーイング737MAX 8型機が立て続けに墜落し、合わせて346名の命が失われた。事故原因は、新型エンジン搭載に伴って後付けされた失速防止装置「MCAS」の設計欠陥と、それをパイロットや
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2010年1月19日、日本の戦後経済史に残る巨大企業破綻が起きた。日本航空(JAL)が東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請したのだ。負債総額は2兆3,221億円——事業会社の倒産としては当時、戦後最大級の規模だった。日本のナショナルフラッグ・キャリアとして半世紀にわたり日本の翼を担ってきた名門が、
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2021年10月28日、Mark Zuckerbergは世界に向けて衝撃の発表を行った。Facebookという社名を捨て、新社名「Meta Platforms(メタ)」のもとで全社をメタバース(仮想空間)企業として再定義する——。当時のFacebookは月間アクティブユーザー29億人、年間売上高11
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1962年に初飛行したプロペラ旅客機「YS-11」以来、日本は半世紀にわたって国産旅客機を持たない時代を過ごした。その空白を埋めるべく、三菱重工業が社運をかけて挑んだのが国産初のジェット旅客機「MRJ(Mitsubishi Regional Jet、後の SpaceJet)」プロジェクトだった。20
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「目の付けどころが、シャープでしょ。」——このキャッチコピーとともに、2000年代のシャープは「液晶のシャープ」として世界の頂点に立っていた。亀山工場で生産される高品質テレビは「亀山ブランド」として消費者の信頼を勝ち取り、2007年3月期には連結売上高3兆1,277億円、過去最高益を更新した。だが、
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1996年に設立されたスカイマークは、日本の航空業界に新規参入した「第三の航空会社」として注目を集めた。JAL・ANAの二大寡占に風穴を開け、低価格路線で旅客数を伸ばし、2014年3月期には連結売上高859億円を計上するまで成長した。しかし2014年7月、エアバスが超大型機A380を6機・総額1,9
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1989年9月、ソニーは米コロンビア・ピクチャーズ・エンタテインメントを34億ドル(約4,800億円)で買収した。さらに約16億ドルの債務を引き継ぎ、買収総額は約60億ドル(当時のレートで6,000億円超)に達する、日本企業による当時史上最大級の対外M&Aだった。「ジャパンマネーがハリウッドを買った
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かつて「総合電機の雄」として日立製作所と並び称された東芝。創業140年以上の歴史を持ち、半導体・原子力・社会インフラ・家電と幅広い事業を展開してきた日本を代表する企業だ。しかし2006年、東芝は米原子力大手ウェスチングハウス(WH)を当初想定の2倍以上にあたる約6,600億円で買収。この賭けが、20
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2019年初頭、WeWorkは世界中のスタートアップ業界から「次のユニコーン」「働き方を変える革命児」と称賛されていた。プライベート市場での評価額は470億ドル(当時のレートで約5兆円)に達し、創業者のアダム・ニューマンはシリコンバレーの寵児として君臨していた。ソフトバンク・ビジョンファンドが累計1
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2021年から2022年にかけて、暗号資産・NFT・メタバース・Play to Earn といった「Web3」関連のキーワードが世界を席巻しました。ソフトバンクは Sandbox に9,300万ドルを出資し、Nike は RTFKT を買収、楽天・LINE・メルカリ・スクウェア・エニックスといった日
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1923年(大正12年)の創業から90年余り。「ホッカイロ」「ミセスロイド」「アイスノン」——日本の家庭に欠かせない日用品を生み出し続けた老舗メーカー・白元が、2014年5月29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は255億円。創業家の相次ぐ経営判断の失敗と、内部深くまで蔓延した粉飾経
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「VHSといえば──」。その文字を聞いて、かつての週末のビデオレンタルを思い出す世代は少なくないだろう。ソニーのベータマックスを退け、全世界で9億台以上を普及させた映像フォーマットの覇者が、日本ビクター株式会社(JVC)だ。1991年3月期には連結売上高9,262億円を達成し、松下電器・ソニーと並ぶ
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「パイオニア」という社名は、英語で「開拓者」を意味する。1938年の創業以来、スピーカー、カーオーディオ、レーザーディスク、カーナビゲーションと、常に市場の最前線を切り拓いてきた企業の名にふさわしい歴史だった。1990年には時価総額が1兆円を超え、世界に名を轟かせた日本の音響・映像機器メーカーとして
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「SANYOといえば──」。そのオレンジ色のロゴを記憶している世代は少なくないだろう。1947年の創業以来、洗濯機・充電池・デジタルカメラで世界市場を席巻し、ピーク時には連結売上高約2兆4,000億円、従業員10万人超を数えた総合電機メーカーが、2011年4月1日、パナソニックの完全子会社として法人
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「TSUTAYA」の青いロゴ看板は、かつて日本全国のロードサイドに当たり前のように存在していた。1983年に大阪府枚方市で生まれた小さなビデオレンタル店が、フランチャイズの力でピーク時には全国1,400店超のネットワークを築き上げ、週末の夜を「今夜はTSUTAYAで借りる」という文化にまで昇華させた
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2019年の夏、日本中の商業地に「タピオカ専門店」が溢れた。原宿・表参道には行列が連日出現し、インスタグラムには若者がタピオカドリンクを手に持つ写真が氾濫した。タピオカの輸入量は前年の約4倍超へと急膨張し、関連企業数は半年で2倍近くに増えた。しかし翌2020年、輸入量は前年比約70%減。コロナ禍が重
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「シンプルがいちばん♪」——そのCMソングを記憶している世代は少なくないだろう。バブル期に世界最大規模のアパレル企業として君臨したレナウンは、ピーク時に年売上高約2,317億円を誇り、「ダーバン」「アーノルド・パーマー」「アクアスキュータム」といったブランドを束ねる名門だった。それが2020年5月、
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「家具と言えば大塚家具」――かつてそう言われた名門企業は、父と娘の経営権争いをきっかけに急速に衰退し、最終的にヤマダ電機(現ヤマダHD)の子会社となった。ピーク時に売上高約730億円を誇った企業が、わずか数年で半減以下にまで落ち込んだ背景には、事業承継の失敗、ブランド戦略の迷走、そして「中途半端なポ
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2008年5月28日、大阪の名門料亭「船場吉兆」が廃業した。日本料理界の頂点に君臨した「吉兆」の暖簾を受け継ぎながら、産地偽装、食品の使い回し、そして記者会見での「ささやき」が重なり、わずか半年で信頼を完全に失った。年商は約12億円から激減し、再建の道は閉ざされた。この事件は、ブランドの脆さ、コンプ
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2017年3月27日、格安海外ツアーを売りにしていた旅行会社「てるみくらぶ」が突然の営業停止を発表した。約3万6,000件の予約が旅行代金支払い済みのまま催行不能となり、海外滞在中の約2,500人が帰国困難に陥った。負債総額は約151億円。記者会見で社長が漏らした「キャッシュがないんです」という言葉
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倒産したラーメン店の87.7%は負債1億円未満、85.9%は従業員5人未満の小規模店です。原材料費が2022年比で1割超上昇するなか、ラーメンの全国平均価格は700円を下回る水準にとどまり、「1,000円の壁」を超えられないことが経営を圧迫しています。